SUVの魅力を高めるカスタムが人気上昇中
悪路をガンガン走るだけがSUVの楽しさじゃない。と思いながらも頭に浮かぶカスタムは、少し上げた車高にゴツいパターンのブロックタイヤ、ウインチなどなどオフロード系のパーツばかり。今年の東京オートサロンや大阪オートメッセといったカスタマイズカーショーでは、自動車メーカーを含めてワイルドなカスタムを施したデモカーが数多く展示されるなど、SUVの人気ぶりを感じさせてくれた。今回は、そんなタフなスタイルが似合う国産SUVを5台ピックアップしてみたい。
【スズキ・ジムニー】
まずは、定番中の定番でスズキの「ジムニー(シエラ)」。悪路走破性の高さは今さら説明するまでもなく、日本の狭い山道や林道とマッチした、コンパクトなボディサイズが魅力だ。さらにアフターパーツは数え切れないほどあり、セッティングのノウハウも非常に豊富という、カスタムを楽しむための要素をすべて備えている、といっても過言ではないだろう。
ライトな週末のアウトドアから本格的なクロスカントリー競技まで、世代を超えて幅広いユーザーから愛されるのも納得できる。軽自動車だけにタイヤのサイズが小さく、税金を含め維持費が安いのも人気の理由といえるだろう。
【日産・エクストレイル】
普通車のミドルサイズSUVなら「エクストレイル」を推したい。3代目となる現行型は従来のタフなイメージを残しつつ、最先端の安全装備や環境に優しいハイブリッド仕様を設定し、クリーンさを兼ね備えたモデルとして世界中で高い評価を得ている。
見た目も先代までとは変わり高級感を増したが、初代からの伝統である防水仕様のシートおよびラゲッジを継承、ワイルドさと実用性を損なっていないのが嬉しい。
【トヨタ RAV4】
よりラグジュアリーなのが「RAV4」。2018年に北米でデビューした現行モデルは、洗練されたデザインに大柄なボディを与えられ、街に溶け込むアーバンなSUVとなった。しかしながら新開発の『ダイナミックトルクベクタリングAWD』や、ハイブリッド車に搭載した電気式AWDシステム『E-Four』 など、SUVならではの高い走破性はまったくスポイルされていない。
【三菱・アウトランダー】
ミドルサイズでいえば海外ラリーでよく使われる「アウトランダー」の存在も忘れてはいけない。デビューは2012年とやや古いモデルではあるが、2014年からアジアクロスカントリーラリーにPHEVで参戦を始め、翌年には電気自動車クラス優勝という輝かしい実績を残した。
【三菱・デリカD:5】
最後は少し毛色を変えて「デリカD:5」。ボディの形状だけを見ればミニバンだが、先に挙げたアウトランダーと同様の電子制御4WDを備えている。街乗りでは燃費を重視し2WD、雨やちょっとした未舗装路は4WDオート、本格的なオフロードなら4WDロックと、一般的なミニバンとは一線を画した走破性が魅力。