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最短2日でAT小型二輪免許が取れる!週末プランを提案する教習所が増加中

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web、AC

普通免許所持者なら技能8時限+学科1時間

 排気量125cc以下のAT(オートマチックトランスミッション)バイクだけ運転できるAT小型限定二輪免許を取得しやすくしようと、2018年7月11日に道路交通法施行規則が改正されている。これに伴い、従来より1日短い、最短2日でこの免許が取得できるようなプランを提案する教習所が全国的に増加している。

 クルマの普通免許などを保有している場合、自動車教習所でAT小型限定普通二輪免許取得しようとすると合計8時限の技能教習が必要となる。以前は1日に受講できる技能教習時限数が3時限までだったので、修了まで最短で3日間かかっていた。これを2018年7月に改正で、1日に受講できる教習時限数の上限4時限に引き上げたことで「技能教習1段階 3時限」、「技能講習2段階 5時限」、「学科講習 1時限」が、学科教習を含めても2日間に収まるようにできるようになったわけだ。

 このような背景を受け、自動車教習所では2日間教習という特別プランが増加。一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会の調べでは、2019年には2日間教習を実施の自動車教習所は全国で211校で、このうち教習修了後に即日検定を行っている教習所は131校になっている。つまり、土曜、日曜が休日のサラリーマンが手軽に免許を取得できるようになったわけだ。

 ちなみに51cc〜125ccの小型バイクは、「法定速度30km/h制限なし」、「二段階右折、通行車線の制限なし」、「一般道で他の車両と同条件での走行OK」と、50cc以下の原付バイクにはないメリットを受けられる。

 気になる維持費だが、自動車税は51cc~90ccのイエローナンバーが50cc以下の原付と同額の年間2000円、ピンクナンバーの91cc~125ccの原付二種でも2400円となっている。自賠責保険料は、125cc以下のバイクはすべて年額7500円となっているので、原付二種も50ccの原付バイクと同額だ。任意保険に関しては、原付二種までは通常の自動車保険のファミリーバイク特約の対象。バイク保険より割安で加入できるわけだ。

 そのような動向を理解してホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキなどのバイクメーカーが2017年春の時点で、このクラスに国内4メーカーが用意していた新車は20機種弱だったが、2018年9月時点、派生モデルも含めて29機種に拡大。欧州でも125cc以下のバイクは軽量クラスとして人気が高く、排気量110~125ccのモデルを得意とするメーカーは多い。イタリアのランブレッタやアプリリア、フランスのプジョーと、ファッション的にもオシャレなスクーターが日本市場で販売されている。

 原付二種は、このように手軽に免許が取れるようになって、しかも維持費が安く手軽に乗れる。そして、原付よりパワフルかつ道交法での制限も少ないと、バランスの優れた乗り物と言えるだろう。

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