同じブルーでも有効期限は異なる
初心者を卒業したら「ブルー免許証」。多くのドライバーにはおなじみの免許証で、区分は「初回更新者」「一般運転者」「違反運転者」と対象範囲が極めて広いのが特徴だ。
それぞれ具体的に違いをいえば、免許取得後に初めて更新するのが「初回更新者」となり、更新後の免許証の有効期間は3年となる。また、過去5年間で3点以下の軽微な違反(シートベルト着用義務違反や駐停車違反など)を1回しかしていない人などが「一般運転者」で、こちらはゴールド免許証と同じく5年間の有効となる。そして、同じブルーでも有効期限が3年間と異なるのが、過去5年間で複数の違反をした人が「違反運転者」だ。
有効期限が短縮される高齢者のゴールド
最後のゴールド免許証は「優良運転者」の証。交付条件は、運転免許証を取得してから5年以上の期間があり、かつ過去5年間無事故無違反が条件。この条件をクリアし、免許の更新をすると晴れて取得できるもの。免許更新前であっても、条件を満たした状態で中型免許や大型免許など、上位の免許を取得した時はゴールド免許証になる。 ゴールド免許証の無違反対象期間としては「免許更新年の誕生日から41日前を起算日とした過去5年間」が対象。物損事故だけならば加点対象とはならない。有効期限は5年間だが、ゴールド免許証であっても更新期限となる誕生日より、1ヵ月後の時点の年齢が70歳までの人は5年だが、71歳は4年、72歳以上の人は3年と短くなる。
しかし、ゴールドの保有者の多くはペーパードライバーと言われ、運転免許証保有者の割合は50%を超えるなど、年々増加しているのも事実。事故や違反を起こさない「優良運転者」というイメージだが、もしかすると運転に不慣れなドライバーの可能性もあるわけだ。とはいえ、ゴールド免許証のドライバーは事故率が低いとみなされるため、自動車保険では「ゴールド免許割引」といった保険料が安くなる(3〜10%程度)特典が受けられる。