ホイールデザインにも「神は細部に宿る」
ホイールメーカー「マルカサービス」が展開する“MID(マルカ・インテリジェント・デザイン)”。ジャパンクオリティならではの開発・設計・品質管理を徹底し、デザインにまで安全・安心を最優先にしている。さらに、お手頃な価格設定を実現する製品ラインアップは、誰にでもエントリーしやすいドレスアップホイールとして、注目のメーカーだ。「RMP」ブランドからは、2020年モデルとして「720F」、「520F」、「028F」の3モデルが登場したので紹介しよう。 まずRMPとは、“リマスターピース”というネーミングから生まれたプレミアムブランド。コンセプトは、かつてのスタンダードなデザインを現代風に新しく“再デザイン”するというもので、イマドキなテイストを追加、オマージュしている。それゆえ、見た瞬間、なぜか安心感があり、しっくりとくるテイストでありながらも、イマドキな旬なテイストが盛り込まれているから、ドレスアップホイールとして誰もが安心して愛車に履かせられる。古典に回帰しながらも現代にヒットするのは、まさにファッションシーンと同じだろう。
【720F】
大径感とリムを際立たせた新デザインを採用
レクサスNXやRXなどのプレミアムなコンパクトSUV、そしてLサイズミニバンへの装着をオススメしたいのが「720F」。ベースとなるのはクラシックなX型メッシュで、それを2×7でレイアウトに再構成。メッシュのキモとも言える交点部分をセンターへと寄せることでスポーク自体が長く見え古典的なクラシック感を払拭しているのもポイントだろう。
さらにディテールとして、クラシックメッシュデザインのアイコンとも言える「X交点ポケット」をメッシュデザイン風にアレンジ、イメージは間延び感のないメッシュデザインながら、しっかりと強度を持たせた安心の仕様に仕上がっている。
Y字とY字のスポークの間には台形的なスペースを用意。しかも、そのサイドにリブを設けることでこれまた古臭くないデザインへと昇華しつつ、入力が溜まりやすいスポークのラインが屈曲する部分にクラックが入らないような強度をプラスしている。
そしてこの720F最大の狙い、それは「リム付き」にこだわったこと。最近はスポークをリムエンドまで伸ばすリムオーバーデザインのホイールも数多いが、今回は敢えてリムを主役に。リムの存在感を際立たせた王道的メッシュデザインの良さも光る。
■カラーバリエーション:ハイパーメタルコート/ポリッシュ、セミグロスガンメタ/リムポリッシュ
■サイズ:18×7J〜20×8.5J
■価格:4万3500〜6万円(税別)
【520F】
スポークに刻むレイヤーが美しさと強度を両立
「520F」は王道の星型5スポークデザイン。ホイール真正面から見ると何層にも重なって見えるスポークを採用する。ところが、よくよく注意深く見ると、天面のスポークはほぼ並行するスポークなのに対し、スポーク断面を寝かせ、リムに近づくほどにテーパー上に細くなっていく。立壁に光を与えることで、シャープな表情をデザインしながらも何層にもレイヤーを重ねることで強度を獲得、全体的な立体感も手伝ってプレミアムセダンにもピッタリな造形美へと繋がっていくというわけだ。
前述した720F同様に、この520Fもそのコンセプトの隠れた主役は実は「リム」。リムオーバーデザインでは足長感は強調されるものの、やはりリムの深み、3D感は重要。トヨタ・クラウンや日産スカイラインなどのドッシリとしたセダン、マツダCX-8のようなスポーティSUVにドンピシャにハマるのはそこがポイントだ。
スポークサイドに設けられたエラのようなリブはコンケーブ感を与え、スポーク側面の壁部分に変化をもたらし、走行時に光を受けた際には立体的な印象も与えてくれる。
細部のこだわりということなら、センターキャップは文字が立体的に浮き出た3D形状で、誇らしげに入るアルミ製RMPロゴはプレミアムの証とも言えるものだ。
■カラーバリエーション:ハイパーメタルコート/ポリッシュ、セミグロスブラック/リムポリッシュ
■サイズ:17×7J〜20×8.5J
■価格:3万9000〜6万円(税別)
【028F】
リムエッジにダイヤモンドカットを施し新色を採用
最後に紹介したいのが2019年にデビューした「028F」。こちらもオーソドックスなメッシュデザインを採用しているが、実は2020年モデルに相応しく従来仕様からブラッシュアップが行われた。
そのメインとなったのがカラーリング。
■サイズ:18X7J~21X9J
■価格:4万3500〜7万2000円(税別)
このように、一見オーソドックスなデザインの中にもより今風で立体的なデザインへの飽くなき追求。プレミアムな車両の足元を飾るに相応しい、今風なギミックを様々な角度から与えられている。言われなければ気がつかないようなディテールだが、「神は細部に宿る」という言葉にもあるように、細かい部分にも妥協を許さずひと手間を掛けることが質感を高めるという好例だ。
また、重要保安部品であるホイールに求められる強度・剛性に対する責任感が、デザイン性と融合しつつそこかしこに注入されていることがMIDホイールの真骨頂といえるだろう。
サイズ・価格など詳細
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