珍車好きのハートを射止めた大胆コンセプト
クルマに限らず、商品を販売する以上はマーケティング調査を行なって、売れるか売れないかを判断するもの。もちろんイケると判断したところで、世に出てくるのだが、それでも売れなかったりするから難しい。
しかし、なかには「最初から売れないんじゃない……」という、挑戦的な作品があるのも事実。意外とヒットするかも、と思ったかどうかは別として(まじめに考えたんだとは思う)、博打的なクルマも存在していた。クルマ好きにはたまらない、よくぞ作ってくれたモデルのなかから「トヨタ車編」をお届けしよう。
セラ
「スターレット」をベースに開発された、1990年に登場したコンパクトクーペ「セラ」。ガルウイングやバタフライドアと呼ばれる跳ね上げ式のドアだけでなく、ほぼ全面ガラス張りというのにも注目だ。
iQ
こちらもよく登場させたよな、という印象の1台。2008年に登場して、そこそこヒットしたのだが、技術的なチャレンジが多く盛り込まれていた。
メガクルーザー
1996年に登場したノンジャンルなクルマ。「メガクルーザー」を区分けすると、強いていえばSUVなのかもしれないが、それもそのはず、自衛隊向け高機動車の民生版がメガクルーザーとなる。
コンフォート GT-Zスーパーチャージャー
「コンフォート」と言えば、JPNタクシーの兄貴分として、1995年に登場したタクシー専用車。個人でも買えたが、TRDが手掛けたのが2003年から60台限定で発売された「GT-Zスーパーチャージャー」である。
bB オープンデッキ
大ヒットとなったbB登場の翌年、2001年に追加されたのが「bB オープンデッキ」。ピックアップスタイルとされていたが、中途半端は否めず。選挙などで見かける街宣車みたいな形だった。
スターレット・リミックス
かつて、ハッチバックに樹脂パーツを付けてSUV風にするのは定番の手法。いまでも新型のフィットで採用されていたりする。それをいち早く取り入れたのが、1998年に登場した「スターレット・リミックス」だ。
オリジン
トヨタ自動車の累計1億台達成を記念して発売された「オリジン」。1000台限定ながら、初代クラウンをモチーフとした作りになっていて、ドアは観音開きだった。