リアルな再現度に注目すべき2モデル
ラジコンからミニカーまで手掛けるホビーメーカー大手の「京商」と、自社オリジナルミニカーやレジンキットの企画製造販売を行う「インターアライド」から新商品情報が届いた。早速、お届けしよう。
【京商】
京商が取り扱う「OttO mobile(オットーモビル)」はフランスのレジンモデル・ブランド。「OttO mobile 1/18スケール レジンモデル Volvo850 T5-R Estate」は、ボルボ史上もっともエポックメイキングな熱いエステートワゴンをモデルにしている。1991年に登場した850シリーズのホットバージョンとして1995年に追加されたグレードで、モータースポーツでも活躍した。“空飛ぶレンガ(Flying Brick)”と呼ばれたボルボは、1974年から1993年まで生産されていた「240」がおそらく元祖。しかしながらこの「850」も伝統のスクエアなボディを持つ最後の3桁数字のボルボとして、イギリスGT選手権などで大活躍した。 ただ、850以降のボルボは前輪駆動ベースになっていることが、後のモダン・ボルボへのターニングポイントのひとつ。850のT5-Rエステートは2.3リッター直列5気筒エンジンにターボチャージャーをドッキングして、240psを発揮していた。今から5年ほど前、ボルボ ・カー・ジャパンが1995年式のモデルをレストアしてお披露目したことは記憶に新しいところだ。
オットーモビルでは2000個限定で販売。京商の広報によると100個が日本に輸入され、全国の模型店やオンラインの在庫のみとなるので欲しい方は早めにチェックをして頂きたい。価格は1万4500円(税別)。
【インターアライド】
「1/43 MAZDA VERISA L(2006)」は、2004年から2016年までという長いモデルライフを送ったマツダのコンパクトカー、ベリーサ(DC系)をモデル化したもの。ベリーサは2002年から2007年まで生産された2代目デミオ(DY系)の上級派生モデルで、アクセラのデビューでデミオとのギャップが少し広がった隙間を埋めるために企画された国内専用モデルだった。
エンジンは1500ccでトランスミッションはATのみ。もちろん前輪駆動ベースだが、日産のe-4WD方式を導入した4WDもラインアップしていた。
デミオとの差別化はかなり意識して作り込まれ、インテリジェントキーを全車標準にしたり、本革シートがオプションで設定されたのもクラスでは異例のことだった。その後デミオは2007年に3代目(DE系)、2014年に現行の4代目(DJ系)がデビューしているが、ベリーサはDC系のまま現役を続行。2015年秋に生産を終了して、2016年3月まで販売された。
今回は少量生産ハンドメイドディスプレイモデルの「ハイ・ストーリー」シリーズでのモデル化なので、特徴的なフォルムはもちろん、インテリアも精密に再現されている。レジンと合成樹脂による1/43スケールで、パッケージサイズは168mm(W)×75mm(D)×72mm(T)。
ボディカラーは4色用意され、パッションオレンジマイカ/ベロシティレッドマイカ/モイストシルバーメタリック/クリスタルホワイトパールマイカから選べる。価格は9800円(税別)。