「DAコンバーター」を設置すればデジタル音源をアナログに変換可能
さらに音質を求めるなら「デジタル信号」での接続。この場合はオーディオマニアが利用する「DA（デジタルからアナログに変換）コンバーター」が必要だ。DAコンバーターの価格は、ハイレゾ音源にも対応しているDAコンバーターで1万5000円ほど。しかし、iPhoneとカーナビなどのソースユニットの間に設置するモノで、専門ショップで取り付けなければならないので、別途工賃は必要となるが、設置してしまえば後はiPhoneとの接続はケーブルなので非常にカンタンだ。
このDAコンバーター導入することで、iPhoneに保存されているデジタル音源をアナログに変換することなく、DAコンバーにデジタルのままで直接送り込むことが可能となる。もちろん、最終的にカーナビに送られるのはアナログ信号だが、iPhoneの内蔵DAコンバーターに比べると高性能なので、音質がアップするのは言うまでもない。
ちなみにマニア向けの上級DAコンバーターには、USBほか、コアキシャル（同軸）やトスリンク（光）といった高伝送ケーブルにも対応。音質アップは想像以上の効果がある。さらにマニアになると音質を制御するデジタルオーディオプロセッサー（自動車でいうCPU）を追加して、音域やリスニングポイントに合わせた音響調整を行う。
音の良し悪しの決め手はどこにある？
最後にデジタル機器はDAコンバーターのスペックが音の良し悪しの決め手となる。また、スマートフォンやDAPなどとの接続に使うケーブルは、なるべく良質のものを購入してほしい。
このようにワイヤレス（無線）とハーネス接続（有線）の音質を比較すると、後者の方がシンプルかつ正確に伝送することができるだけでなく、音質を高める要素は数限りなくあるわけだ。
音楽をただ聴く、というのではなく、ハイレゾなど高音質な音源が増えているからこそ、車内でも音質にはこだわる時代といってもいいだろう。
