クラシック・ミニのレースをバーチャルで展開
新型コロナウィルスの影響で、現在残念ながらモータースポーツイベントが開催できない状況が続いている。そこで注目を浴びているのがe-Sportである。外出自粛の現在、自宅からでも参戦できるバーチャルレースには、現役プロドライバーが参戦するほど盛り上がりをみせているのだ。
今回注目したのは、2020シーズンに本格的にシリーズ戦をスタートさせている「e-MINI CHALLENGE」だ。これは、通常リアルで行なっている「クラシック・ミニ」のワンメイクレースをリアルな舞台だけでなく、バーチャルな空間でも新たなモータースポーツイベントとして行なっていこうというもの。昨年からシリーズ化に向けたプレイベントとして6度のトライアル・イベントを行ない、今年3月13日からシーズン戦として開催。人気カーゲーム「グランツーリスモSPORT」のオンラインサービスを利用することで、だれでも参加可能なイベント(2020年シリーズ戦初参加時にドライバー登録が必須)で、参加料金は無料だ。
特徴としては、定期開催のオンラインレースであること(ポイント付与のスペシャルステージもあり)。そして、ポイントランキング上位によるシリーズチャンピオン決定戦となる「CHAMPIONS CUP」をオフラインで開催する、というところだ。
使用するコースは、リアルなレースと同じ筑波サーキット2000(8周/天候などのコンディションは当日決定される)。使用する車両はミニ Cooper’S(1965年式)のみとなる。トライアルによって、さまざまなルールやレギュレーションを設定しているが、トランスミッションのギア比は、リアルなレースで走行するマシンのギヤレシオの数値が指定されている。「e-MINI CHALLENGE」シリーズは、11月まで隔週開催のスケジュールとなっており、すでに去る3月13日(金)に開幕。3月27日の第2戦、4月10日の第3戦とこれまでに3戦を消化。参戦者には、筑波の「SUPER BATTLE of MINI」というリアルのレースに参戦する選手をはじめ、もちろん免許を持っていない小・中学生から、e-Sportで活躍する選手、イギリスのレジェンドドライバーと、さまざまな人がいるそうだ。
現在発表されているレーススケジュールは、4月24日(金)に第4戦、5月8日(金)第5戦、5月22日(金)第6戦。6月以降のスケジュールについては今後発表されるが、基本的には11月まで隔週で開催予定。また最終戦チャンピオンズカップは年末に開催するそうだ。いずれのレースもA・Bの2クラス(各クラス定員15名)が設けられ、レースの時間がAクラスが午後8時から、そしてBクラスが午後9時からという、リアルなレースではありえない時間帯となる。その分、日中は仕事をしている人でも参戦可能で、e-Sportならではの環境といえるだろう。なかなか外出できない昨今、金曜夜はレース参戦、という時間を設けるのもありだろう。