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車酔いはなぜ起こる? 同乗者に負担を掛けさせない運転方法とは

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

道筋を意識しながら操作する

 とくに高齢者は足腰が弱くなってきたり、体の動きが鈍くなったりするので、同乗の際には運転に気遣いが必要だ。同じく小さな子供連れの場合も、クルマの動きに体がうまく対処できないことも考えられ、チャイルドシートを使うにしても、同乗者があるときの運転には気遣いが求められる。

 運転者の操作の様子をクルマの後ろから眺めていると、落ち着きのない走りをしているのをよく見かける。クルマの流れが順調なのに、速度が安定せず、常に加減速を繰り返しているというもの。あるいはカーブへ入っていく際に、外側の車線をはみ出しそうになるというケースも然り。さらに市街地では先の信号が赤になっているのに、まだアクセルを踏んで加速するといったパターンだ。

 それでもドライバーは、自分の意志で操作をしているので、それほど違和感を覚えず走っているかもしれない。しかし同乗者は、落ち着きがなく、突然挙動を変える車内で、不安や不快な思いをしているケースが多いのも事実。また、車酔いを起こしやすい自分を、自身の体調のせいだと考えているかもしれない。 しかし、たとえば運転支援機能の「全車速追従機能付クルーズコントロール」や「車線維持機能」を使うと、適切な速度保持や、車線にそった走りをクルマが自動的に行なってくれるため、走行が滑らかになり、同乗者も安心して快適に乗っていられるという利点がある。運転支援機能は、安全性向上だけでない快適ドライブの効果も持つのだ。 では、なぜそうした滑らかな運転操作が、多くの運転者にできないでいるのだろう。

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