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「アウトドア=セダン」という脱定番もあり? 車中泊もこなせるレジャー向けモデルの良さとは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

スバル・レガシイB4

 国産セダン界の”トランクスルーの王者”と呼べるのが、歴代「レガシイB4」だろう。現行B4のトランクスペースはAWDにして525L(VDA)というワゴンに匹敵する容量で、ゴルフバッグ4セットを飲み込むスペースが確保される。床下には18Lの大型サブトランクまで備えているのだから、使い勝手は優秀だ。

 しかも、6:4分割の後席を倒せば、広大なラゲッジスペースに変身。ラゲッジフロアと倒した後席背面に段差がほぼないので、大人でも仮眠しやすいのが大きな特徴だ。実際、筆者も高速道路大渋滞の際、サービスエリアにB4を止め、快適なトランクスルー仮眠を実践したことがある。

 

VWパサートセダン

 ドイツなどでタクシーにもよく使われているのが「VWパサートセダン」。歴代が誇るトランク容量は特筆もので、大きなスーツケースを乗せる旅行者にもありがたい1台。同クラスの欧州ライバル勢に比べ、リーズナブルな436.3万円からという価格も魅力だ。 そんなパサートセダンのトランクルームはクラス最大級の586L(ISO)を確保。6:4分割よりもシートアレンジ性が高まる4:2:4分割の後席をほぼフラットに倒せば、容量は1152Lにまで拡大。高さ方向はともかく、長さ方向なら、下手なワゴン以上の荷物を積み込めることになる。

 例えば2名乗車ならば、サーフボードだって車内に積み込むことが可能。ちょっと工夫すれば、ゆっくりと仮眠できるのだから万能といえる。

 ちなみに、トランクルームと格納した後席をつなげて仮眠しようとして、身長に対してフロア長が少し足りない場合は、車種にもよるがヘッドレストを逆向きに付けると枕代わりに変身。実質的なベッド長を20cmほど長くできるので試してほしい。

 また、これからアウトドアを始める人に助言すれば、アウトドア用品は、長さのあるものはあっても、高さのあるアイテムは少ない(チェアやテーブルも折り畳み式がある)。意外にセダンでもアウトドアの荷物の積載は事足りてしまったりする。アウトドアにセダンが似合うかは別として、ミニバンやSUVにはない走行性は非常に魅力だろう。

※VDA方式:Verband der Automobilindustrie(ドイツ自動車工業会)の略。VDA方式が定めた測定方法を指す

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