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なぜ、守らない?「信号機のない横断歩道での一時停止」歩行者とドライバーの抱えるリスク

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

加齢によりクルマとの「間合い」がずれてくる?

 自分が歳を重ねて思うのは、若々しくありたいという積極的な気持ちとは別に、日常通りのことをする際に何事も問題なく普通にできた過去の記憶で行動しがちになることだ。ところが、いざ体を動かしてみると、想像以上に時間が掛かったり、体が動かなかったりする。同じことが、道を渡るときにも起こる。クルマがまだ遠くに見えて道を渡り切れそうに思うシーンでも、自分の歩く速度と、クルマが近づいてくる速度との間合いが、ずれてくるのだ。

 そして運転者に対しては、横断歩道に限らず、交通のなかで歩行者が何より優先されることを肝に銘じてほしい。また同じことは、自転車に乗る人にもいえる。自転車を使う多くの人が、歩行者と同じ感覚で道を走っている。しかし自転車は軽車両であって、車道を走るのが基本であり、歩道を走る際には歩行者が優先される。右側通行は、論外だ。 同時に子供連れの親は、子供を歩道側にして手をつなぐ配慮も必要。言葉で教えなくても、そのように日々習慣づけることで交通規則は自然に身に着き、やがて大人になってクルマを運転するようになったとき、他人への配慮が無意識に働くようになる。

 横断歩道で歩行者を無視して走り去る運転者の多くは、実は子供のころに親が安全を気遣って連れ歩かなかったことが発端なのかもしれない。 似たようなことは、駅構内などでの”左側通行”の横行でも同じ。日本は、歩行者は右、クルマは左が基本だ。ところが、駅など多くの場所で左側の歩行を促している。理由はともかくも、そうした日常が、交通規則の基本を無頓着にさせているのかもしれない。

 法律がすべてではない。だが、法律には、多くの人々が快適、かつ安全に過ごせるための基本が含まれている。いまの日本社会全体が、物事の根本や基本を改めて見直し、実行し直す時期に来ていると思う。

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