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「サーキット内で起こした事故」車両修理や施設の破損にはどう弁償すべき?

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

 さらにこの手の特約は非常に珍しいため、保険会社の担当者ですら存在を知らないことがあるとも聞く。まずは自分が加入している保険会社に「サーキットに対応する特約」があるか確認し、費用(事故の可能性が高いため結構な高額になるはず)や補償の範囲を把握したうえで加入しないと、いざ使うときになって「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれない。

 なお、最近はサーキット走行が身近な趣味として認知されつつあるせいか、レースを含むサーキットでのスポーツ走行全般に対応する保険が散見される。もっとも調べた限りでは、カバーするのはあくまで自分のクルマのみ。前述のようにガードレールやクラッシュパッドといった施設、相手のクルマやドライバーに対する補償はほぼ皆無に等しい。

 とはいえかつては「何もかも自己責任」が常識だったサーキット走行に、車両保険という概念が根付き始めただけでも変革といえば変革かもしれない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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