さらにこの手の特約は非常に珍しいため、保険会社の担当者ですら存在を知らないことがあるとも聞く。まずは自分が加入している保険会社に「サーキットに対応する特約」があるか確認し、費用(事故の可能性が高いため結構な高額になるはず)や補償の範囲を把握したうえで加入しないと、いざ使うときになって「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれない。
なお、最近はサーキット走行が身近な趣味として認知されつつあるせいか、レースを含むサーキットでのスポーツ走行全般に対応する保険が散見される。もっとも調べた限りでは、カバーするのはあくまで自分のクルマのみ。前述のようにガードレールやクラッシュパッドといった施設、相手のクルマやドライバーに対する補償はほぼ皆無に等しい。
とはいえかつては「何もかも自己責任」が常識だったサーキット走行に、車両保険という概念が根付き始めただけでも変革といえば変革かもしれない。