カジュアルに履けるハイデザインホイール
マルカサービスが展開する“MID”プロジェクト製のホイール群。このMIDは、安全・安心を最優先に掲げ、ジャパンクオリティで開発・設計・品質管理を行う、エントリーしやすいドレスアップホイールとして注目のブランドだ。そのようなMIDホイールの中から「ガルシアSSリボルバー」に注目してみたい。
MIDが展開するヘビーデューティ系ブランドの「ナイトロパワー」に対し、街中でも使いやすい、カジュアルさが魅力のブランドといえば「ガルシア」だ。ライフスタイルに寄り添ったデザインをベースとしながら、ドレスアップ意識の高いユーザー向けに発信しているだけあって、デザインの細部にはコダワリが散りばめられている。
ガルシアにはちょっとレトロなキャル系ホイールの「シスコ」という第1弾モデルがあり、こちらはUSヴィンテージがコンセプト。そして第2弾となるこの「SSリボルバー」は、ハイエース専用として開発されたモデルで、ドレスアップのジャンルでいえばライトなアウトドア系スタイルがもっともハマるデザインとなっている。ちなみに“SS”はセカンドショットの意味で、ガルシアの2作目というところからネーミングされているとか。
【ガルシアSSリボルバー】
回転式拳銃の弾倉をモチーフにした6本スポーク
“リボルバー”という名前から想像できるとおり、デザインは回転式拳銃の弾倉がモチーフ。硬質感のある6本スポークは、6発の弾を込めるリボルバーのイメージが見事にトレースされている。
ギア(歯車)のようなギザギザ感が特徴のホイール外周のリムフランジ形状は、“ギアリングDC”と呼ばれる切削加工によるものだ。その表面は「リボルバーポリッシュ」に処理され、デザイン上のメインアクセントとして最大のアイキャッチに。黒く同化しがちなタイヤとの境界線をしっかりとフチ取り、ホイールをより大きく見せる効果も発揮している。しかもセンターキャップにもこのリボルバーデザインを採用し、リム外周とイメージを統一しているのも心憎い演出だ。
基本のデザインはシンプル&スポーティな6本スポーク。一段落ちたスポークのセンターにはさらに細いスリットを入れることで、間延び感を消しつつも脚長感もプラスしたイマドキのテイストに。実はただの6本スポークではなく、ツインスポークのような2×6スポークを表現するためにも、この肉抜きデザインが採用されたという。天面との高低差を段階的に設ける事でより立体的に見せる、これまた凝ったディテールとなっている。
しかも、リムとスポークの接合部分下にはアンダーカット加工が施され、スポーク下の駄肉を排除。視覚的な脚長感を強調しているのは当然のこと、軽量化にも貢献している。そうした細かなデザイン手法が集約するスポークの先端部分は四角形のホールでフィニッシュ。そのホールの奥にアンダーカット部が覗くという高度な仕掛けも、ユーザーの所有欲をくすぐる一端といえそうだ。
通常、スポークとリムとの接合部分にホールを開けるのはレアケースだが、このアレンジによりスポークに奥行き感が生まれ、立体感の向上と軽量化を同時に実現。しかも立体形状のスポークが光を受けたときに浮かび上がるハイライトの行き先が、この四角形のホールになるというのも実にアーティスティックである。
6本のうち1本のスポーク中央に入る「REVOLVER」の立体的な英文字ロゴは、マシニング加工によって表面を光らせたもの。その文字の表面は単純にフラットではなく、スポークの曲面に沿った加工が入るという高度な表面切削技術が駆使されていることにも注目してほしい。まさに精巧さと高級感を表現したパートといえる。
ホイールそのものの魅力を高めたことで、人気上昇中のアゲ系スタイルにも、定番のローダウンスタイルにもマッチすることとなった「ガルシアSSリボルバー」。カジュアルな価格設定で導入時のハードルを下げつつ、細部にコダワリのデザインを満載したメーカーの自信作を愛車で堪能してほしい。
■カラーバリエーション:セミグロスブラック+リボルバーポリッシュ+ロゴマシニング
■サイズ:16×6.5J〜17×6.5J
■価格:2万7000〜3万2000円(税別)
サイズ・価格など詳細
MID WHEEL Home Page http://www.mid-wheels.com