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知らなきゃ損する「ワークス系」エアロパーツがコスパ最強なワケ

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

寸法・品質・耐久性でも折り紙つき

 エアロパーツは空気の流れを整え、空気抵抗を減らしたりと、ダウンフォースを発生させ安定感を増したり、開口部を大きくとって冷却性をアップするなどの機能がある。もちろんドレスアップ効果や材料置換による軽量化なども望めるが、大事な部分はなんといっても「空力=エアロダイナミクス」。とはいえ、空気が相手なので、その流れを目で見ることはできない。

 だからこそ本格的なエアロパーツを開発するには、風洞実験施設やコンピュータを使った「CFD(数値流体力学)」が欠かせない。ところが、こうした設備は自動車メーカーやレーシングカーのコンストラクター、大学などの研究施設など限られたところにしかない。正確なデータに基づいた本格的な空力パーツを求めるのなら、メーカー直系でなおかつレースに参戦している「ワークス系」ブランドのエアロパーツが最も確かだろう。

 また工業製品には「公差」というものが設けられている。エアロパーツを取り付けるパンパーやトランクにも設計図があって、当然ながら寸法はミリ単位。例えば、公差は2mm以内といった指示が書かれており、工場ではその公差の範囲内でクルマが組み立てられ、ユーザーのもとに出荷されている。

 メーカー直系のワークス系ブランドの場合、この設計図の寸法をベースにエアロパーツを開発できるので、フィッティングの仕上がりがいい。社外品のパーツだと、数ミリの公差が許された実車から型を起こすので、”型”の寸法が確実という保証もなく、その型で作ったエアロパーツにも公差があるので、場合によってはフィッティングさえも苦労するエアロが出来上がることも事実だ。

 さらにワークス系の部品は、純正部品と同等レベルのクオリティが求められるので、品質や耐久性にも優れ、保安基準なども問題なくクリアできるという意味でも安心感が高い(競技用部品を除く)。

 このように、空力パーツとしての効果は、データ上、そしてモータースポーツの現場で実証済みで、寸法、品質、耐久性でも折り紙つきのワークス系エアロパーツは、たとえ単価が少々高くても、それだけの価値があり、ディーラーなどでも購入・装着できるメリットがあるので、安心感やコスパについても間違いない。

 一方、ワークス系以外のアフターパーツのエアロにもメーカー純正やワークス系にはない個性があるのも事実。特に、高度にチューニングされたハイパワー車向けや、サーキット走行に特化した機能が期待できるエアロパーツもあるので、ワークス系だけが正解とは言い切れない。

 結局は他のパーツ同様、実績と好み。そして使用目的に適ったものを吟味して、チョイスすることが重要だ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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