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セリカLBからアコードまで! 昭和に登場した名ハッチバック車を振り返る

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TEXT: 大内明彦  PHOTO: トヨタ、三菱、Auto Messe Web編集部

セダンでは実現できない広い荷室空間を持つ

 一方、同じ3ドアハッチバックながら、スペースユーティリティに重きを置いたモデルも登場。シビックでFF2ボックスカーの先鞭をつけたホンダが、初代「SJアコード(1976年)」を3ドアハッチバックで企画した。他社のようなスポーツクーペでなく、2ドアセダン+リアハッチゲートよる車両コンセプトで、ハッチバッククーペより荷室スペースが広く、実用性も高かった。

 この延長線上で、4ドアセダン+リアハッチゲートのモデルも企画。バン/ワゴンのような完全な2ボックス形状ではなく、傾斜したリアゲートがバンを連想させる商用車臭を消していた。この5ドアハッチバックが持つ実用性とパーソナル色に着目したのがトヨタで、「150/160系コロナ(1983年)」にリリースした5ドアハッチバック(リフトバック)は、実売はともかく、内容的には非常によく出来たクルマだった。

 残念だったのは、当時の日本にこのクルマを許容するモータリゼーションの成熟度がなく、海外で評価が高かったことが印象的だった。実際、ヨーロッパで5ドアハッチバック車の需要は高かったのである。

 このコロナに代表される5ドアハッチバック形式は、傾斜したリアゲートが持つ軽快なボディフォルムと4ドアセダンでは実現できない広い荷室空間を持つことが大きな特徴。2ボックスワゴンに肉薄する実用性の高さが大きな魅力だった。

 余談だが、初代モデルから日本向けはスポーツワゴンとネーミングしていたスバルの「インプレッサ」だが、実際には5ドアハッチバックを狙ったモデル。ただ、販売政策上5ドアハッチバックのネーミングでは不利という判断が働き、”スポーツワゴン”の名称を使ういきさつがあった。

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