十年以上前から存在している旧車のEV化
いま現在はCOVID-19(新型コロナウイルス)への対応が急務となっているが、そもそも世界的に環境問題の課題は多い。そして、COVID-19によるロックダウンなど経済活動を減速させたことで大気汚染が解決したという声が世界中から聞こえてくる。単純にいえばクルマの利用が減ったことで、都市部の空気がクリーンになったということだ。
このように排ガスを減らすことのメリットが、実際に見えてしまうと、COVID-19が収束しても、もとのようなモビリティの戻るとは思えない。これまで仕方がないと我慢していたスモッグが、いとも簡単に解決できることが明示されてしまったからだ。
当然、自動車はゼロエミッション(排ガスを出さない)の方向に加速することだろう。いくらLCA(ライフサイクルアセスメント)でのCO2排出量でいえばエンジン車とEVは大差ないと主張しても、民意が目の前のクリーンな大気を、あえて汚すことをヨシとするとは思えない。そうなると黒煙を吐き出す古いディーゼルや、明らかに臭いのキツイ排ガスを出す旧車は目の敵にされることが容易に予想される。
では、旧車は少なくとも路上からは消え去るほかないのだろうか? じつは「EVコンバート(コンバージョンEV)」というサバイバル法がある。