四駆乗りなら誰もが知るYOKOHAMA「ジオランダー」
ヨコハマタイヤが誇るSUV向けタイヤブランド、「GEOLANDAR(ジオランダー)」。ちょっと詳しい人なら、ジオランダーと聞けば「ああ、四駆用のタイヤね」という認識をお持ちのことだろう。
1996年の誕生から現在まで高い人気を保ち続けているブランドで、「ジオランダーM/T G003」「ジオランダーA/T G015」など全11シリーズを展開中だ。
「90年代のRVブームが過ぎた後も堅実に品質向上や改良に努め、熟成を重ねてきたブランド。国内での知名度はBFグッドリッチと並んで抜群です。四駆ショップからの信頼性も高く、タイヤで迷ったらジオランダーを選んでおけば間違いない、というアドバイスをしているところも多いんじゃないでしょうか」と前出の菅原さん。
ただ、これまでジオランダーシリーズで軽バン・軽トラが履けるサイズラインナップは少なく、ジオランダーA/T G015の165/60R15(外径579ミリ)あたりが何とか履けるかな、といった感じだった。
やや余談にはなるが、弊社発行の軽自動車カスタム専門誌「K-STYLE」のデモカーだったホンダ・N-VANもジオランダーA/T G015の15インチを装着。1年強で2万キロオーバー、山中から高速道路まであらゆる路面を走りきったようだ。
そのヨコハマタイヤが今年の3月から、ジオランダーM/Tは145/80R12、ジオランダーX-ATは145R14サイズを追加ラインナップ。遂に四駆の王道タイヤが、軽バン・軽トラをターゲットとして捉えはじめたのだ。
スタートこそオープンカントリーに遅れをとったものの、やはり国内での知名度やブランド力は随一。これからジオランダーが軽バン・軽トラ業界でメジャーな存在になっていくのは間違いないだろう。
「中でもジオランダーX-ATは、ジャンル的に見るとオープンカントリーR/Tの直接の対抗馬。ジオランダーシリーズの中では最も新しく、ヨコハマとしても相当力を入れているのは間違いない。まだ出始めなので評価はこれからといったところですが、今後の展開も楽しみなタイヤですね」。
最後にオマケ情報を少々。ヨコハマタイヤには「PARADA(パラダ) PA03」という銘柄がある。16・17インチを用意し、主にハイエースで人気のタイヤなのだが、もうすぐ軽バン・軽トラでも履けそうな165/55R14(外径537.6ミリ)が近日追加されるとのこと。
トレッドはボコボコ系ではないものの、軽バン・軽トラにドンピシャサイズの国産タイヤはまだまだ数少ない。イジり方や好みによってはこの方がハマることもあるだろう。こちらも要注目だ。
【取材協力】
エススタイル
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◆定休日:イベント参加日足まわりや外装が得意なカーショップ。元タイヤメーカー社員という経歴を持つ代表の菅原さんは、タイヤ全般に豊富な知識を持つ。またオリジナルパーツブランド「O.D.K STYLE」も展開し、ジムニー用アイテムなどを販売中。