コペンGR-SPORTでラリーに出てみよう
参加型モータースポーツのなかでも、ここ数年で参加者数や観客動員数が右肩上がりと言われているのが国内ラリー。JAFが発給するモータースポーツライセンスにはAライセンスやBライセンスがあるが、国内Bライセンスを取得すれば出場できるのが、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアルなどといった参加型のタイムトライアル競技。
そのなかでもラリーに注目し、特に人気を集めている「TGRラリーチャレンジ」について、いったいどんなイベントなのか、その魅力とは? などを解説して行こう。
今年からトヨタとダイハツの軽カーはTGRラリー参加OKに
トヨタチームがワールドラリーカー(WRカー)のヤリスWRCで2017年に世界ラリー選手権(WRC)に復帰。復帰初シーズンから優勝を飾り、2018年にはマニュファクチャラーズタイトルを獲得。そして2019年はドライバーズチャンピオンに輝くなど、ヤリスWRCが世界で活躍する姿が日本国内でも大きく報じられているのはご存知の通りだ。
その活躍ぶりが日本国内でも話題にならないはずもなく、GRヤリスが発売されるとなると、瞬く間に注文が殺到。お世辞でも何でもなく、東京オートサロンにおけるヤリスの注目度は圧倒的だった。また2020年の今年はWRCの最終戦が日本で開催されることが決まるなど、一気にラリー熱が高まっている状況だ。
これらに後押しされ、いま絶好調に盛り上がりを見せているのが「TGRラリーチャレンジ」。これは2002年から(2001年はプレシーズン)始まったヴィッツのワンメイクラリー「TRD ヴィッツチャレンジ」から発展した「TRDラリーチャレンジ」を前身に、2016年からTOYOTA GAZOO Racingが引き継いで、「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」と大会名称も新たに開催しているもの。なんと今年で20年目を迎えるという。 ファンの間では“ラリチャレ”の愛称で親しまれている「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」は、実は出場者の半数程度がラリー初心者。コース設定もビギナー向けになっていて、気負うことなく気軽に参加できる1dayラリー。
参加費用は昼食もついて3万8500円(税込)。専用サイトからWEBエントリーができたり、特定のラウンドにはキャッシュバックもあったりする。
そして期待のかかる規則変更が!! 2020年からTGRラリーチャレンジにトヨタとダイハツの軽自動車が、新たに参加できるようになったのだ。言わずもがな、昨年10月に登場した“コペン GR-SPORT”に端を発するものと言えよう。 軽自動車の出場が認めれたことでさらに門戸が広がり、TGRラリーチャレンジの益々の発展に寄与するに違いないと、大きな話題のひとつになっている。