軽自動車で金星なるか!? 参加のための条件は?
TGRラリーチャレンジは、アクア、ヴィッツ、86といった車両別のワンメイククラスのほか、排気量1500cc以下のトヨタ車、1501cc以上のトヨタ車、全メーカーを対象としたオープンクラスに分かれている。新たに追加されたトヨタ/ダイハツの軽自動車は、1500cc以下のトヨタ車(E-3クラス枠)にクラス分け。 「同じクラスでは、ヴィッツやEP82スターレットがライバルになりますが、軽自動車でも上位を狙える可能性は十分にあると思います。格上の相手にチャレンジする、そういう楽しみもTGRラリーの魅力的なところではないでしょうか?」とは、コペンで参戦を予定している相原選手。
2020年の競技規定では、軽自動車はターマック(舗装路)イベントのみ出場が可能。出場するには、JAFの国内Bライセンスが必要で、クルーと呼ばれる、ドライバーとコ・ドライバー(ナビゲーター)の2名がペアを組まなければならない。
出場できる車両は排気量が660cc以下の2輪駆動車に限定。そしてJAF国内車両規則ラリー車両規定に合致した6点式のロールケージとサイドバー(ドアバー)の装着が義務付けられている。逆を言えば規定に合ったロールケージの設定がある車両に選択肢は絞られてしまうが、例えば現行のLA400系コペンやコペン GR-SPORTはもちろん出場可能。
細かい車両規定(改造範囲)は割愛させていただくが、かなり大雑把だが法律に定められた車検に通る車両であればOKとのことだ。 タイヤだが、主催者が使用を認めた一般に市販されているラリー用タイヤに限定されている(ホイールはJAFの規定により、コペンならリム幅6.0×16インチが最大サイズ)。いわゆるSタイヤやハイグリップラジアルタイヤの装着は規則で認められていない。相対的にグリップ力が落とされているのもTGRラリーがビギナー向けイベントと言われている要因のひとつでもあるそうだ。
コペンでラリーに出ている相原選手からアドバイス
サーキットではなく、一般公道(SSは主に林道)が舞台となるラリー。コースの下見(レッキ)、SSへの移動区間(リエゾン)、競技区間(SS=スペシャルステージ)と、1dayながらWRC気分を十分に味わえるTGRラリーチャレンジ。
スタートセレモニーもとても華やか。ドライバーとコ・ドライバーが女性同士というクルーも多く、夫婦や恋人と出場できるのもラリー競技の特徴。
「全日本ラリーなどは週末を通して3日間に渡って開催されることがほとんどで、宿泊するだけでもコストがかかってしまいます。TGRラリーは1dayイベントになっていて、参加費用には昼食代も含まれています。
プライベーターや初心者にとにかく親切なサービスもたくさんあって、講習会なども開催されているので、ラリーのルールに自信がない人でもそこで教わることもできます。コースも初心者向けに設定されているので、TGRラリーで腕を磨いて、どんどん上を目指して頑張って欲しいと思います。全日本やWRCだって夢じゃないですよ!!」 と、コペンでTGRラリーチャレンジにも出場予定で、全日本ラリーにも参戦している相原選手がアドバイスしてくれた。