コペンGR-SPORTでラリーに出てみよう
参加型モータースポーツのなかでも、ここ数年で参加者数や観客動員数が右肩上がりと言われているのが国内ラリー。JAFが発給するモータースポーツライセンスにはAライセンスやBライセンスがあるが、国内Bライセンスを取得すれば出場できるのが、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアルなどといった参加型のタイムトライアル競技。
そのなかでもラリーに注目し、特に人気を集めている「TGRラリーチャレンジ」について、いったいどんなイベントなのか、その魅力とは? などを解説して行こう。
今年からトヨタとダイハツの軽カーはTGRラリー参加OKに
トヨタチームがワールドラリーカー(WRカー)のヤリスWRCで2017年に世界ラリー選手権(WRC)に復帰。復帰初シーズンから優勝を飾り、2018年にはマニュファクチャラーズタイトルを獲得。そして2019年はドライバーズチャンピオンに輝くなど、ヤリスWRCが世界で活躍する姿が日本国内でも大きく報じられているのはご存知の通りだ。
参加費用は昼食もついて3万8500円(税込)。専用サイトからWEBエントリーができたり、特定のラウンドにはキャッシュバックもあったりする。
そして期待のかかる規則変更が!! 2020年からTGRラリーチャレンジにトヨタとダイハツの軽自動車が、新たに参加できるようになったのだ。言わずもがな、昨年10月に登場した“コペン GR-SPORT”に端を発するものと言えよう。
軽自動車で金星なるか!? 参加のための条件は?
TGRラリーチャレンジは、アクア、ヴィッツ、86といった車両別のワンメイククラスのほか、排気量1500cc以下のトヨタ車、1501cc以上のトヨタ車、全メーカーを対象としたオープンクラスに分かれている。新たに追加されたトヨタ/ダイハツの軽自動車は、1500cc以下のトヨタ車(E-3クラス枠)にクラス分け。
出場できる車両は排気量が660cc以下の2輪駆動車に限定。そしてJAF国内車両規則ラリー車両規定に合致した6点式のロールケージとサイドバー(ドアバー)の装着が義務付けられている。逆を言えば規定に合ったロールケージの設定がある車両に選択肢は絞られてしまうが、例えば現行のLA400系コペンやコペン GR-SPORTはもちろん出場可能。
細かい車両規定(改造範囲)は割愛させていただくが、かなり大雑把だが法律に定められた車検に通る車両であればOKとのことだ。
コペンでラリーに出ている相原選手からアドバイス
サーキットではなく、一般公道(SSは主に林道)が舞台となるラリー。コースの下見(レッキ)、SSへの移動区間(リエゾン)、競技区間(SS=スペシャルステージ)と、1dayながらWRC気分を十分に味わえるTGRラリーチャレンジ。
スタートセレモニーもとても華やか。ドライバーとコ・ドライバーが女性同士というクルーも多く、夫婦や恋人と出場できるのもラリー競技の特徴。
「全日本ラリーなどは週末を通して3日間に渡って開催されることがほとんどで、宿泊するだけでもコストがかかってしまいます。TGRラリーは1dayイベントになっていて、参加費用には昼食代も含まれています。
プライベーターや初心者にとにかく親切なサービスもたくさんあって、講習会なども開催されているので、ラリーのルールに自信がない人でもそこで教わることもできます。コースも初心者向けに設定されているので、TGRラリーで腕を磨いて、どんどん上を目指して頑張って欲しいと思います。全日本やWRCだって夢じゃないですよ!!」