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「軽はいいけどフル乗車だと荷物が……」の悩みを解決する「屋根上収納」という選択

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TEXT: 佐藤知範  PHOTO: K-STYLE編集部、谷川屋

システムキャリアならどんな荷物にも対応できる

 ルーフキャリアには数多くのバリエーションがある。なぜなら積む荷物の大きさやカタチによって、適した形状も異なるからだ。スキーキャリアにコンテナは積めないし、ルーフラックに自転車は積めない。つまり積みたい荷物に応じたルーフキャリアを選ぶ必要がある。

 だけど夏はキャンプ、冬はスノーボードに使いたい、といったケースも多いだろう。そんな時は“システムキャリア”を選べばいい。これは“ベースキャリア”と呼ばれる土台と、“アタッチメント”を組み合わせたモノで、アタッチメントを換えることでさまざまな荷物を積むことができる。

 もう少し詳しく説明すると、まずベースキャリアは屋根に固定したバーのこと(正確には固定用の金具なども含めてベースキャリアという)。このままでは荷物を積むことはできず、あくまで土台の役割しかない。メーカーはスーリー、イノー、テルッツォなどが有名どころ。

 そのベースキャリアに装着するのがアタッチメント。ラックのようなカタチだったり、ボックスタイプだったり、自転車を固定できるモノだったり、いろいろあるので荷物に合わせて選べる。なお、ベースキャリアとアタッチメントは同一メーカーで揃えるのが基本。他メーカー同士で装着できることもあるし、やっている人もけっこういるが、初心者は避けた方が無難だ。

汎用性が高く見た目もお洒落なルーフラックタイプ

 ここからは代表的なアタッチメントをご紹介。RVボックス(コンテナ)や折り畳み式チェア&テーブルなど、アウトドア系のアイテムを積みたいなら、ルーフラックタイプのアタッチメントが有用だ。ハミ出さず規定重量内でしっかり固定できれば、荷物の種類は問わない。とりあえず「いろいろ積むかも」という人はコレがいいだろう(写真はスーリーのスチール製バスケット「キャニオンXT859」)。

 カタチはキャニオンXT859のようなバスケット系が人気だが、イノーのルーフデッキ140(↓)のようなフラット系もあり。いずれにせよ、荷物の固定にはネットやコード、ベルトなどを使う。荷物を固定せず走ることはできないので、ラックとセットで用意しよう。

 また荷物を載せるだけでなく、タープやオーニングの支点としたり、ルーフランプの固定などにも活用できる。また荷物を積まない状態でも見映えが良く、まさにマルチに使えるアタッチメントといえよう。

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