意外と簡単 モータースポーツ愛好者の証
クルマ好きであれば「B級ライセンス」という言葉を聞いたことがあるだろう。JAF(日本自動車連盟)が公認する競技会に参加するための資格で、いわば「モータースポーツの運転免許証」ともいえる存在だ。その取得方法や費用、所持することのメリットなどをわかりやすく解説する。
無くても走行会に参加できるのに取得する意味は?
一般的なサーキット走行会は普通免許があれば参加可能なことがほとんどで、ライセンスの有無なんて聞かれることもない。ではあえてわざわざ手間をかけて取得する必要はあるのだろうか?
もっともわかりやすいのは、JAFが公認する「競技」に参加できること。ジムカーナ/ラリー/ダートトライアルに加え、最近になって新設されたサーキットトライアルと、さまざまなジャンルがあるが、参加するためにはJAFが発給するライセンスのなかでもっともベーシックな「国内B級ライセンス」を所有していなければならない。
いわばモータースポーツを始めるにあたってのファーストステップであり、JAFの発表によれば2018年の時点で国内に約2万5000人ほどの所持者がいる。なお各競技のタイムや順位は公式記録として残り、自分がモータースポーツに参加した足跡を記すことにもなる。
試験や実技はなく気軽に受講できる
ライセンス取得するためには
◆普通免許を所有していること
◆JAFの個人会員であること
◆全国各地で開催されている「B級ライセンス講習会」に参加する
この3つの条件をクリアすればOK。
その気になる講習会の中身は、モータースポーツを楽しむ心構えや基礎知識を習得するための初歩的な講習内容で、学科試験や実技テストは一切無し。楽しみながら話を聞けるはず。
取得にかかる費用は受講料が約5000円(教材費を含む)で、ライセンスの申請料が別途3100円。これにJAF非会員であれば入会金・年会費の6000円が必要となる。すべて足しても1万5000円ほどと、案外リーズナブルに感じるだろう。
講習会のスケジュールはJAFモータースポーツのウェブサイトに掲載されており、地域やライセンスの種別で絞り込むことが可能だ。