カーシェアなら低価格で利用も可能
福祉車両を購入しようか? 迷っている方も多いことでしょう。しかし、どんなモデルを買えばいいのか? 自分の欲しい性能が確保されているのか? 価格的に新車は無理だけど中古車はあるのか? などなどいろいろ悩むことも多いでしょう。
福祉車両の場合は身体の不自由な人を第一に考える必要があります。どのような状態なのか? そして進行性のものなのか? などがとくに大切です。たとえば、車いすから降りてクルマのシートに乗り換えるタイプの場合、助手席が回転するもっとも簡単なタイプでもシートがせり出してくるタイプでも、利用者の身体の
状態がつたい歩きができる程度でないとちょっと使い勝手が悪くなります。
また、進行性の病気であったり、年齢的に今後に足腰が弱まることが予想される場合は、福祉車両としての性能が少し上のものを選んだほうがいいでしょう。
新車を購入する場合、ディーラーに相談すればさまざまな方法でマッチングのチェックを行えます。しかし中古車となると、どこまでそうしたことが可能なのか? は中古車店の対応によって異なります。
ディーラー系で中古車の購入を考えているなら、まずは福祉車両を専門に扱っているようなディーラーを訪ねるのが正解です。そこのお店にクルマがなくても、系列店にあることなどもあります。
中古車市場にも福祉車両は流通しています。ねらっている福祉車両が現行車ならば、まずは新車で機能をチェックするといいでしょう。車両がマイナーチェンジしていても、福祉車両の機能部分はそのままのこともあります。このあたりの情報は、メーカーのお客様相談センターに質問すれば答えてもらえるはずです。
中古車情報サイトでは福祉車両のみを探すフィルタリングももできるので、欲しい福祉車両を探すのはさほど難しいものではなくなってきています。
新車の場合はまず問題になりませんが、中古車を買うときは専門性を打ち出しているお店を選ぶことが大切です。福祉車車両は通常の車両整備のほかに福祉車両部分の整備も必要です。そして何よりも、消費税が非課税になることもあるため、そうした部分でのノウハウをしっかりと持っていることが大切です。
動作確認ができないお店は買わない方が良い
福祉車両の場合は試乗ができることが大前提と考えていていいでしょう。これは中古車でも同様です。運転する人が走らせてクルマの調子を見ることも大切ですが、それ以上に車いすに乗っている人などが使いやすいかどうか? 乗り込めるのか? などをチェックすることがもっとも重要です。
こうしたクルマを動かさないでできるチェックを断るようなお店では買わないほうがいいと言えます。また、車いすのまま乗り込むタイプの場合は、スロープを展開できるスペースやリフトを作動できるスペースが必要です。
非常に広いスペースがあれば別ですが、多くの場合は現車でチェックすることが大切となるので、中古車店のスタッフに相談して、乗車スペースの計測や実車合わせをしてもらいましょう。福祉車両を扱う中古車店はこうしたことにはなれているはずですので、快く対応してもらえることが多いはずです。
中古車市場に流通しているタイプで一番多いのは車いすのまま乗り込むタイプです。こうした車いす仕様車にはハイエースベースなど、施設や病院向けのものもありますが、圧倒的に多いのは軽自動車やコンパクトカーベースのものです。
ハイエースなどは電動のリフトで車いすを持ち上げるタイプですが、軽やコンパクトカー場合はスロープ式のものがほとんどです。ディーラーで展示車としておかれていたものや、レンタカーとして使われていたものが役目を終えて中古車として販売されているものもあります。
福祉車両ももちろんリースで使うこともできますし、レンタカーも用意されています。普段はあまり必要がないけど、たまに福祉車両を使ってお出かけしたいという方はレンタカーを利用するのもいいでしょう。レンタカーで使って、機能を確認しそののちに購入というのもいい方法です。 そして、カーシェアでも福祉車両がラインアップされるようになりました。トヨタが行っているトヨタシェアでは、ノア&ヴォクシーの福祉車両が設定されています。トヨタシェアは入会金や月会費が無料なので、15分278円(24時間ノンオペレーションチャージ無料のオプションを324円でプラスしたほうがいい)という低価格で利用も可能となっています。