ブレーキローターの消耗も抑えられる
じつは低ダストパッドは節約にも貢献しており、一部の車種では大きな出費を抑えることができる。前述したとおり、ブレーキダストはローターの削りカスが大半なのだが「ダストを抑える=ローター攻撃性を減らす」ということになり、ローターの長寿命化というメリットも得られるのだ。
輸入車などはローターも消耗品と割り切っているので、かなり削れる傾向がある。国産車でもブレンボなどの高性能ブレーキシステムでは、ローター交換の単価がウン万円という高額なこともあり、低ダストパッドによってローター寿命を延ばすことで大きな出費を先送りできるのだ。
いままでブレーキパッドを交換するタイミングといえば、消耗した時かスポーツ走行のための強化品が必要な場合というのが一般的だったが、これからは「新車に低ダストパッド」というのもひとつの手段かもしれない。
まだローターも新品でアタリがつきやすく、ホイールの汚れも抑えられて美しい外観のキープが可能。さらにローターの消耗も抑えられるのだから、まさに賢者の選択といえるのではないだろうか。