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近所のお散歩と同じじゃない! 愛犬とキャンプに行くなら必須の装備と憶えておくべき注意点

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 青山尚暉

開放的になりがちだが基本的にリード着用

 キャンプ場は大自然の中にあるのが普通だ。当然、草木が茂り、特に夏は害虫対策が不可欠。ペットを死に至らしめる可能性があるフェラリアを媒介する蚊や、ダニ、ノミが生息。フェラリア症予防薬やダニやノミに対する薬を投与しておくことが絶対である。現地では、電池式の蚊取り器(アースノーマット)や、ペットにも使える虫よけスプレーを使い、飼い主はもちろんペットも害虫から守ってあげることが必須となる。

 ちなみに飼い主のボクと言えば、蚊よけアイテムでフル武装して、周囲に変人扱いされているが、実は、常に近くにいる愛犬のためでもあるのだ(言い訳)。

 テントを張る前には、愛犬の居場所を確保することを忘れずに。いかにかしこい犬でも、さすがにテントの設営は手伝えないから、誰かが散歩に連れ出すか、近くで待機させるのが基本。そのため、愛犬が安心して待っていられる場所をいち早く確保。簡易テントでもいいし、防水タイプのマットレスを敷き、マイスペースにしてあげるといい。

 キャンプ場での愛犬は、基本的にリード着用だ。そのため地面に刺すポール(ドッグアンカー)を利用すると、便利で安心である。もちろん、ペットNGエリアには絶対に入らないこと。どこがNGなのかも事前に確認しておきたい。排泄物の処理はキャンプ場の規則、指示に従うこと。

 おしっこなど、キャンプフィールド外で済ませるのがマナーである。また、炊事場での洗い物や風呂の利用時を含め、飼い主が離れる時には、愛犬は愛犬同伴型リゾートホテルのように鍵のかかる部屋にいられるわけではないので、安全のためにも、決して愛犬だけを残すことのないようにしてほしい。

 キャンプ場の中には、直火を使えるところもあり、アウトドア料理やキャンプファイヤーを楽しめるが、犬は絶対に火に近づけないこと。火の粉がまったり、燃え盛る炭の破片が飛び散ったりして火傷をする可能性もある。そうした危険を知らない犬にとってはかなり危ない場面であることを肝に銘じよう。

 というわけで、愛犬とのキャンプは、それなりの準備、対策、マナー、配慮が必要だが、愛犬と非日常感満点の自然を満喫するアウトドアライフを楽しむのにもってこいの体験、思い出となるはずだ。

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