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懐かしの「R91 CP #23」と「レナウンカラー 787B」 京商の1/12ミニカーとして限定販売

世界限定700個のレアモデルが登場

 名車から大衆車まで高いクオリティで再現する模型メーカーの京商。同社のORIGINALブランドから「1/12スケール 日産R91 CP #23」が5月28日より発売を開始した。

 1991年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)に出場するために開発が行われた日産R91 CP。同年のJSPCにはニスモから1号車(長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン組)と23号車(星野一義/鈴木利男組)の2台がエントリー。23号車は全7戦中3勝をあげている。

 R91CPは翌年2月1日〜2日にかけて行われたアメリカのデイトナ24時間耐久レースにも出場。ゼッケン23をドライブする長谷見昌弘/星野一義/鈴木利男組は予選3位からスタート。途中、トラブルに見舞われたもののレース終盤、2位に浮上したジャガーXJR-12Dに9周の差をつけて、日本人・日本車として初の総合優勝を飾った記念すべきマシンなのだ。

 エンジンは3.5リッターV型8気筒DOHCツインターボで、最高出力は800馬力。ハイパワーを受け止めるチューニングが施されたシャシーの採用など、優れたトータルバランスが勝利へと導いた。

 京商は実車をそのままスケールダウンしたような、実車さながらのクオリティで再現。外観で特徴的な運転席側のドアミラーに対し、反対側のミラーはダクト付のフェンダーの上にある一体型となっていた。これはル・マン24時間レースのコース「サルトサーキット」が右回りのレイアウトのため、ピットアウト時に本コースと合流する際に広い視野を確保するために採用していたもの。ル・マンへの出場を想定した仕様だった。

再入荷されたマツダ787B

 もうひとつ、レナウンカラーが眩しいマツダ787Bは、2019年12月20日に同ブランドから1/12スケールで発売されている。今回、少量だが再入荷されたという情報をキャッチした。

 1991年6月に開催された第59回ル・マン24時間レースで、55号車(フォルカー・バイドラー/ジョニー・ハーバート/ベルトラン・ガショー組)は、日本車初の総合優勝を達成したマシンだ。

 京商では当時の優勝したマシンをモデル化しているが、ホイールはレースの役目を終えた同モデルがイベント用に展示された際のレイズ製ホイールベンチレーターを装着している。

 さて気になる価格は、どちらも税抜き3万8000円で、世界限定700個となっている。全国の模型店とインターネットで購入することが可能だ。

 新型コロナウイルス問題で6月に開催を原則とするル・マン24時間レースの2020年大会は9月19日から9月20日に延期されたことは記憶に新しい。毎年この季節になるとル・マンを楽しみにされている方は、当時レギュレーションの問題でル・マン24時間レースに出場できなかった日産R91CPとル・マン総合優勝を遂げたマツダ787Bの2台を、この機会に自宅に迎え入れて眺め思いを馳せてみるのはどうだろうか。

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