スポット参戦のエクスフィニティ第6戦は無念のリタイア
アメリカでもっとも人気のあるストックカー・シリーズ「NASCAR(ナスカー)」は、新型コロナウィルス拡大の影響で、3月以降レースの開催を中断していたが、これを再開している。
また5月24日からはナスカーの聖地、ノースカロライナ州コンコードにあるシャーロット・モータースピードウェイでのナスカー3大シリーズがスタートした。
ナスカーの3大シリーズのひとつである「GANDAR RV & OUTDOORS TRUCK SERIES(トラック・シリーズ)」に長年参戦を続け、ナスカー唯一の日本人オーナーである服部茂章氏率いるHattori Racing Enterprises (HRE)も、エクスフィニティ・シリーズの「Alsco 300(200周/300マイル)」へスポット参戦、さらにトラック・シリーズ「North Carolina Education Lottery 200(134周/200マイル)」に参戦する。
HREは#61 AISIN GROUP / AISIN AW GR SUPRA(ドライバーはオースチン・ヒル)でこれに参戦。チームにとっては、練習走行でマシンのセッティングを詰めることが出来ない状態のまま、まさにぶっつけ本番のレースとなった。予選が行われないことからランキング順でグリッドが決められたが、HREの61号車はスポット参戦であるため26番手という後方からのスタートとなる。
舞台となるシャーロット・モーター・スピードウェイは1周1.5マイル(約2.4km)のクアッド・オーバル。ターンのバンクは最大24度、ストレートでも5度のバンク角がある高速オーバルである。「Alsco 300」は、このコース200周300マイルで戦うレース(第1・第2ステージ45周、最終ステージ110周)だ。
第2ステージではここまでの荒れた展開から一転、淡々と周回を重ねていったが、61号車はタイヤの摩耗が進むと車両のバランスが安定しないという状態に陥り、21番手にまで順位を落として第2ステージのチェッカーを受けた。