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なぜ日産だけが話題になる! スカイラインの影で泣いた「GT-R」の名を持つクルマ6選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: トヨタ、いすゞ、マツダ、BMW、マクラーレン、ランボルギーニ、Auto Messe Web編集部

4)BMW M3 GTR

 BMWの高性能スポーツモデルM3は、ポルシェ911シリーズのライバルであると同時に、FRのセダンベースのハイパフォーマンスカーという意味で、スカイラインGT-R+日産GT-Rともダイレクトなライバル関係といえる存在。

 そんなM3の第3世代=E46の限定モデルにM3 GT-Rというのがあった。M3 GT-Rは、2001年に登場。AMLS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)にレース参戦するために、限定10台がヨーロッパで発売された、ホモロゲート ミートバージョン。

 ドライサンプの4リッターV型8気筒エンジンを積んで、380馬力に6速MTという組み合わせだった。ルーフとリアウィング、フロントバンパーとリアバンパーはカーボンコンポジットで、車重は1350kg。250,000ユーロ(約2700万円)で販売された。

5)マクラーレンF1 GTR

 F1の名門チーム「マクラーレン」。同社の夢だったロードゴーイングカーの製造販売を具現化したのが、マクラーレンF1だ。じつはF1マシンのブラバムBT46B、BT49、BT55、そしてセナ・プロのコンビで、16戦15勝を記録したマクラーレンMP4/4をデザインした、鬼才ゴードン・マレーがこのクルマも設計している。

 F1マシンと同じようにカーボンモノコックボディで、ドライバーシートをセンターにレイアウトするという大胆な発想で、史上最強のスーパースポーツとして度肝を抜いた。そのマクラーレンF1をベースに、レース専用車として作られたのが、マクラーレンF1 GT-R。

 1994年に登場し、1995年のルマン24時間レースでは、J.J.レート/ヤニック・ダルマス/関谷正徳組が総合優勝。国内でも、全日本GT選手権で、チーム・ラーク・マクラーレンのマクラーレンF1 GT-Rが、圧倒的な速さで総合優勝。あまりのパフォーマンスに、過大な性能調整が課せられ、実質的に全日本GTから追放された……。

 完全なレース仕様車だったGT-Rだが、マクラーレンカーズによってロードカーへの転用改造が行われナンバーを取得した個体が何台かある。

6)ランボルギーニ ディアブロGTR

 ランボルギーニ ディアブロGT-Rは、カウンタックの後継車として登場したランボルギーニ ディアブロのワンメイクレース用のモデル。レース用プロトタイプとして製作されたディアブロGT2の市販公道バージョン「GT」(世界限定80台)がベースで、1999年に30台だけ製造された。

 V型12気筒6リッター590馬力のエンジンで、車重は1385kg。ランボルギーニがアウディの傘下になってから作られたモデルだ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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