4)セレナNISMO
セレナNSIMOは、NISMOのロードカーとしては初めてのミニバン。ベースはC27の「ハイウェイスター」。ボディを補強し、スポーティーなサスペンションを与え、NISMOの名に恥じないミニバン特有のフワフワ感をなくした、切れのあるハンドリングを目指している。インテリアもバックスキン調の素材を多用し、赤のステッチや挿し色でNISMOらしさを表現。
エアロパーツも少しだけ派手目で、揚力を低減させる本格的な空力チューン。タイヤやホイールも専用で、エンジンもECUと排気系チューンでレスポンスアップ。なかなか評判も上々だったが、2017年にデビューして2019年のマイナーチェンジで、カタログから消えてしまった……。
人気のe-POWERとNISMOチューンあるいはNISMOブランドの相性が……という説もあるが、リーフNISMOだってあるわけで・・・・・・。いずれにせよ、短命に終わってしまった一台だ。
5)パトロールNISMO
日産パトロールNISMOは、UAE(アラブ首長国連邦)専用モデルとして2019年に登場した一台。パトロールは、日産のSUVトップモデル“サファリ“の海外モデルで、同車のベースは6代目のY62型。インフィニティQX80と共通設計で、中東諸国の富裕層をターゲットにした高級SUV。
エンジンは、インフィニティM56用に開発された5.6リッターのVK56VD型(400馬力)。それをNISMOの手で428馬力にチューニングしている。サスペンションは、パトロール/サファリ史上初つの独立懸架=四輪ダブルウィッシュボーンになったが、パトロールNISMOには、ビルシュタイン製の専用ダンパーが与えられ、ホイールもRAYS製22インチ鍛造軽合金ホイールという特別な仕様。
空力的にもNISMOのチューニングが加えられ、SUVながらゼロリフトを達成! プレミアムSUVにふさわしいハイパフォーマンスモデルになっている。国内では、スーパーGTシリーズの「FRO(ファーストレスキューオペレーション)」用の車両として日産から提供されているので、サーキットで見ることができる。