ダンロップ「グラントレック」はオールテレーンが狙い
ダンロップのSUV向けブランドはグラントレック。シリーズはオンロード重視の「PT3」、オン/オフ両立の「AT3」、オフロード特化の「MT2」の3つを展開している。この内、ホワイトレターがあるのがAT3とMT2。
「グラントレックもアウトラインホワイトレターです。ミドルクラス以下向けはAT3なら215/75R15や215/80R15、225/75R16など。MT2は225/75R16くらいでしょうか。195R16あたりもホワイトレター化して欲しいところ。サイドウォールがレコードっぽい昔ながらのデザインなので、レトロ系のイジりに似合いそうなんです」と菅原さん。
軽自動車が履けるサイズも揃うナンカン「マッドスター」
アジアンブランドのナンカンは「ラジアルA/T」「ラジアルM/T」の2シリーズをSUV向けに展開中。大手国産メーカーはラインナップしていないニッチなサイズを多数用意し、しかもすべてホワイトレターというのが強み。
「ナンカンは他にもFT-7.OWLやFT-9.RWL、N889M/T.OWLといったオフロード系ホワイトレタータイヤのシリーズもいろいろ展開しています。いずれも小さめサイズが豊富&価格も低めに設定されていることもあり、軽自動車を中心に人気が高いです」。
ラジアルA/Tは145/80R12と軽トラ・軽バンの純正サイズから設定あり。155/65R14という一般的な軽自動車の純正サイズや、それより少し大きめの165/65R14、165/60R15、ハイエース向けの215/65R16もある。ラジアルM/Tも軽トラ・軽バン純正サイズこそないが、ヴェゼル、C-HR、RAV4、デリカD:5などの純正サイズをひと通り揃える。
マッド系に強い「マキシス」もホワイトレター多し
こちらもアジア系タイヤブランド「マキシス」。ATV(オールテレーンビークル=全地形対応車)のタイヤも扱うだけあり、オフロードタイヤにはめっぽう強い。ダートトライアル向けの本格的なM/Tタイヤも作っている。
「そうしたタイヤは見た目の迫力はたっぷりなのですが、普段使いには向かない。安易に選ばない方がいいでしょう。そもそも外径は800ミリ超え、900ミリ超えも当たり前なので、普通の街乗りSUVではなかなか履けませんけどね」。
もちろん現実的なオフロードもあり、ホワイトレターで人気のMTタイヤは「MT-754バックショットマッダー」「MT-753ブラボー」あたり。AT系だと「AT-771ブラボー」はミドルクラス以下が履きやすいサイズが揃っている。
ハイエースのキャンパーに人気のホワイトレターも
トレッドがデコボコしたオフロードタイヤではないが、他にもホワイトレターはある。最近増えているのがビジネスバン用向けのシリーズで、具体的にはヨコハマの「パラダPA03」、トーヨータイヤの「H20」、ファルケンの「W11」など。
「ハイエースとキャラバン向けですね。飾り気のない商用バンでも、ホワイトレタータイヤを履くことで一気に垢抜けて見える。アウトドア系のカスタムをしたクルマにも人気で、これもキャンプ場映えする部類でしょう。パラダPA03は軽トラ・軽バンが履けそうな165/55R14も近日追加されるようです」と菅原さん。
ロゴがホワイトレターになっているだけでなく、H20のファイヤーパターンのような柄入りデザインが多いのも特徴。オフロードタイヤのホワイトレタータイヤよりもドレスアップ要素が高めだ。
「合わせるホイールも重要。いわゆる『デイトナホイール』が王道ですが、オリジナリティを出すため、いろいろと自分なりに考えてみるのも面白いと思います」。
【取材協力】
エススタイル◆広島県広島市西区中広町3-19-26
◆tel.082-548-9602
◆営業時間:10時~19時
◆定休日:イベント参加日シャコタンからリフトアップまでさまざまなカスタムを手掛けるプロショップ。代表の菅原さんは元タイヤメーカー社員で、タイヤ&ホイール全般に豊富な知識を持つ。