純正のサービスホールを活用する
その問題を解消するには、量販店で売られているエアコン吹き出し口に差し込んで固定するタイプのドリンクホルダーを付けるのが最も手っ取り早い。誰でも簡単に取り付けできるし、機能性も申し分なし。しかし汎用品にありがちな、「後付け感」が気になる人もいるだろう。
ではジムニー専用品を見てみると、ほとんどの商品がエアコン吹き出し口の下にあるサービスホールを活用している点に注目したい。六角ボルト風にデザインされたサービスホールのフタを外すと、M8×1.25ピッチのネジ山が出てくる。これを生かして、ドリンクホルダー本体をボルトで共締めして固定するというわけだ。
アフターパーツメーカーの専用品をチェック
ジムニーを得意とするパーツメーカーやショップは、ユーザーのドリンクホルダー問題をいち早く察知し、前述のサービスホールに固定する専用品を開発している。例えばガレージ・ベリーは、アルミ素材にクリアアルマイト処理を施したドリンクホルダーをリリース。実用性に特化したシンプルなデザインは、ワイルド&タフなイメージを持つジムニーにベストマッチ。運転席と助手席、どちらにも使用できる。
ジムニー専門パーツブランド「ヘリテージ」を展開するKLCは、2個置きタイプのドリンクホルダーを用意。こちらはエアコン吹き出し口下ではなく、インパネ助手席側にあるグリップ右側のサービスホールを活用。運転席と助手席に座る2人が仲良く使用でき、ジムニーに相応しいスパルタンなデザインで車内のドレスアップ効果も高い。
また付加価値を付けて、他と差別化を図ったドリンクホルダーも増えている。ジムニー専門店として知られるピストンの商品は、カップホルダーに加えスマートフォンやタバコなどを置けるホルダーも付いている。手が届きやすい位置に収納スペースが増えるのは嬉しい。
人気パーツメーカーのKブレイクは、ジムニー専門ブランド「ジムライド」からフロントテーブルをリリース。ちょっとした小物を置くのに便利なテーブルに、2個口のドリンクホルダーがセットになった画期的な逸品。助手席側のグリップ部にあるサービスホールに付属のボルトで共締めするだけと、取り付けも簡単。
もう少しコンパクトなカップホルダーも用意しており、こちらは運転席・助手席のエアコン吹き出し口下のサービスホールにボルトで固定する。ドリンクホルダーに加え、スマホなどを収納できるホルダーも付いているので便利。これらのアイテムはカラーバリエーションが非常に充実しているのもポイントで、個性を出したいオーナーにもうってつけ。
自分だけのドリンクホルダーを作るのもアリ
オリジナリティを求め、汎用品をベースにオリジナルドリンクホルダーを作る人も多い。専用品と比べ、コストパフォーマンスが高いのもポイントだ。例えばこちらは市販のドリンクホルダーにホームセンターで売られているステーを加工して取り付け、サービスホールに固定したもの。飲み物が水平になるように、ステーを曲げて絶妙な角度に調整したのがこだわりとのこと。
市販のホルダーと違ってサービスホールより下の位置に取り付けているが、ウインカーレバーの操作に支障はない。手先に自信がある人は挑戦してみてはいかがだろうか。