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【NASCARトラックシリーズ】HRE16号車、アトランタ戦は惜しくも2位フィニッシュ

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

今季まだ優勝はないもののランキングはトップをキープ

 服部茂章氏率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、5月26日(木)夜のシャーロットでの第3戦に引き続いて、6月6日(土)にアトランタで開催された「GANDER RV & OUTDOORS TRUCK SERIES」第4戦「Vet Tix Camping World 200」に参戦した。 HREは、長年NASCAR(ナスカー)に参戦するチームであり、ナスカー唯一の日本人オーナーチームである。このトラック・シリーズでは2018年に年間タイトルを獲得。2019シーズンからはオースティン・ヒル選手を起用しトラック・シリーズへトヨタ・タンドラでフル参戦、そして一つ上となるエクスフィニティ・シリーズへトヨタ・GRスープラで参戦を続けている。

 今回の舞台となるのはジョージア州アトランタにあるアトランタ・モーター・スピードウェイ。1周1.54マイル(2.46Km)のクワッド・オーバル(四角い楕円形)で、ストレートに5度、ターンには24度の角度がつけられたバンクがあるNASCAR最速コースのひとつで、コース幅も広く3ワイド時には4ワイド(4列並走)での高速バトルが展開される。HREにとってこのアトランタは2018年にトラック・シリーズ初優勝を果たした場所であり、ヒル選手にとっても地元のレースということで、今季初優勝を期待せずにはいられなかった。 ナスカーでは新型コロナウィルス感染拡大を防止するため、シリーズ再開となってからも、無観客レースを続けている。このアトランタでも無観客として、練習走行・予選は行わず、決勝レースのみを行うレースフォーマットを採用する。予選が行われないため、決勝の上位グリッドは、シリーズランキングトップ10によるクジ引きにより、16号車は4番グリッドからのスタートとなる。

 午後一時に130周(第1・第2ステージ各30周、最終ステージ70周)で争われるレースはスタート。「#16 United Rentals TOYOTA TUNDRA」を駆るヒル選手は序盤からマシンのバランスに苦しみ、スタート直後から順位を落としてのスタートとなったが、5番手で第1ステージを走り終え、そのステージブレイクを利用して、チームは迅速に給油と全タイヤ交換を行い、さらに車両セッティングを大幅に調整し直して16号車をコースに戻す。 12番手にコースに復帰したヒル選手は、第2ステージスタートと同時にポジションを上げ、速いペースを維持しながら6番手まで上がっていく。51周目に出されたイエローコーションでは、ピット作業をスキップし、コースに留まり3番手まで難なくポジションアップ。しかし、イエロー明けで新品タイヤを投入した各車のペースが上がり、16号車は苦戦を強いられ、順位を10番手まで下げて第2ステージのチェッカーを受けた。

 21番手で最終ステージのグリーンフラッグを受けると、ヒル選手はハイペースで怒涛の追い上げを見せる。最終ステージはクリーンなレース展開で進行したため、最終スティントに向け、各チームがアンダー・グリーンでピットインを始め、順位が大きくシャッフルされていく。HREも94周目、ポジションを3位にまで上げたところで16号車をピットへと呼び戻す。 ゴールまでの最低限の給油と4本のタイヤ交換を迅速に終えたチームは16号車のポジションを落とすことなくコース復帰。ヒル選手はこの最終スティントでは、さらにプッシュを重ね、残り30周となった99周目についにトップへ浮上。

 そこからは、さらに速いラップタイムを刻み、後続を引き離しにかかる。2番手に5秒もの大差をつけ、残り2周となった128周目にイエローコーションが出され、せっかく気づいたマージンが消えてしまう。ここでレースの規定周回数である130周を越えることから、レースは2周で争われるグリーンホワイトチェッカーとなる。

 新品タイヤのアドバンテージが大きいアトランタのコースだけに、上位陣のすべてのチームが再スタート前にタイヤ交換にピットに向かう。HREのクルーも完璧な作業で16号車をトップのままコースに送り出す。

 そして最後のリスタートで、ヒル選手は素晴らしいスタートを決めた。しかし、ターン1でアウト側から仕掛けてきた98号車とサイドバイサイドの争いになり、98号車に逆転を許し、僅差の2位でのチェッカーとなった。HREの16号車は4戦連続の上位ポイント獲得でシリーズランキングトップをキープした。 HREは、フロリダ州にあるホームステッド-マイアミ・スピードウェイで、1週間後となる6月13日(土)に開催されるナスカー・トラック・シリーズ第5戦に参戦する。

 

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