ロシアで発見された現存するお宝AA型
トヨタ自動車創立50周年記念事業の一環として1989年にはトヨタ博物館がオープンしています。オープンに際しては、トヨタを立ち上げた豊田喜一郎の想いに応えるべくAA型乗用車を収蔵展示すべく広く国内を探し回りましたが現存車がないと判断され、レプリカを復元することになりました。
グループを挙げての作業が結実し86年に出来上がった復元車は現在、トヨタ博物館と名古屋市内にあるトヨタ産業技術記念館などに、それぞれ展示されています。
しかし、今世紀に入ってからオランダのローマン博物館にAA型と思われる個体が収蔵されていることが分かり、トヨタ博物館の学芸員が現地で調査したところ、正真正銘AA型であるとの結論が出ました。同博物館では歴史的意義を尊重、あえてレストアすることなく、発見された当時のままで展示されています。