【購入後の税金】
毎年4月1日にクルマを所有している場合にかかるのが旧称「自動車税」、現在は「自動車税種別割」(2019年10月から)と呼ばれる税金だ。こちらも福祉車両は減免される。ただし地方税であることから地域ごとに対応が分かれる。都道府県ごとに全額減免や一部減免などがあるので確認してほしい。
そのほか「エコカー減税」は、一般のクルマと同じく環境性能を満たしている福祉車両であれば同様に受けられる。
【購入後の助成制度や各種割引】
また見逃しがちだが、福祉車両を運行する上で必要な燃料に関しても一部の助成を受けることができる。これは市区町村の福祉担当窓口で助成制度について相談してみると良いだろう。
それ以外にも有料道路の割引制度、カーフェリーの割引制度、一部の有料駐車場の割引なども用意されているのでうまく活用するといいだろう。クルマにまつわる費用という点では任意保険の割引制度も用意されているので、こちらもチェックしておきたい。
国や自治体、さらには各種団体などにある福祉車両に対する税優遇や助成の制度。問い合わせや申請の窓口はそれぞれ異なることから、少々複雑でわかりにくい点もあるが、販売店でも情報は共有してもらえるので相談してみると良いだろう。福祉車両の購入・所有における負担が少しでも軽減できるよう、住む地域や条件に合った制度を活用したい。