キャンピングカーは日本オリジナルの和製英語だった
最近、巷で以前よりも見かける事が多くなってきたキャンピングカー。でも、今、改めて日本国民に問います。そもそも「キャンピングカーって何でしょう?」。どんな装備や種類があるのかご存じでしょうか。そこでキャンピングカーに関する基礎知識として、5つの疑問にお答えします。
1)そもそもキャンピングカーってなに?
いつの頃からか? キャンピングカーと呼ばれる様になっていますが、RV先進国の欧米の方にキャンピングカーと言っても通じません。あちらでは、RV(レクレーショナルビークル)とか、モーターホームとか呼ばれています。
RVと言うと、日本では四駆のイメージが強いですが、もともとは日本でいうキャンピングカーの事だったのですね。しかし最近は日本でもキャンピングカーでキャンプしない方が増えています。
例えば日本全国観光名所を周るとか、流行りのテレワークを車内でするとか、はたまた災害など、いざという時の防災シェルターなど、キャンプ以外の使用目的です。ある意味、先進国並みの「モーターホーム」になりつつあるとも言えます。
2)キャンピングカーにはどんな種類があるの?
日本RV協会のサイトを見るとキャンピングカーには「フルコン(フルコンバージョン)」「セミフルコン(セミ・フルコンバージョン)」「キャブコン(キャブコンバージョン)」「バンコン(バンコンバージョン)」「バスコン(バスコンバージョン)」「トラキャン(トラックキャンパー)」「軽キャンパー(軽キャン)」という自走式キャンピングカー、キャンピングトレーラーとトレーラーハウスの牽引式キャンピングカーなどに分類されています。
いかにもキャンピングカーという格好のキャブコンから、まったく普通車と変わらなくも見えるバンコンなど、色々あります。それぞれのライフスタイル、好み、目的、家族構成、そしてご予算などで選ばれているようです。
3)キャンピングカーって「8ナンバー」なの?
結論から申しますと、8ナンバーではないキャンピングカーもあります。元々は、日本の道路運送車両法の「キャンプまたは宣伝活動を行うための特種な設備を有する自動車」でキャンピング車と定義されれば特種用途自動車に区分され、いわゆる8ナンバー登録が可能になっていました。
しかしながら過去に、税負担軽減目的で「特種用途自動車のキャンピングカー」に該当しない車両までもがこれを取得する状況が増加したため、法令改訂・厳密な構造要件制定・排気量別税体系に変更され、今は以前ほどの税軽減のメリットは無くなってしまいました。
また8ナンバーは「乗車定員の1/3以上が就寝可能であること」、「10Lタンク以上の水道設備」、「コンロなどの炊事設備」などを満たす必要があり、それなりにコストがかかります。これにより、車検や税金、保険など全体で考えると年間コストの差は変わらなくなったので、8ナンバー以外のキャンピングカーも増えているようです。