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高齢者のハイテクEVはなんと「歩行者」扱い! スズキ「セニアカー」の知られざる世界

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TEXT: 岡田幸一  PHOTO: スズキ

スズキセニアカーの特徴や操作方法

 さて、セニアカーがどんな乗り物なのか少しずつ分かってきたところで、スズキセニアカー「ET4E」「ET4D」「タウンカート」について、3車種の特徴や仕様について、スズキ広報にたずねてみた。

ー「ET4D」の特徴や代表的な仕様ー

「充実の快適装備搭載モデルです。センサーが登り坂や下り坂、左右の傾きを検知し、表示灯や音声・ブザーで傾斜を知らせてくれる機能や、後進・右左折をお知らせする音声案内など、安心機能を多数採用しています。31km連続走行距離や買い物に便利な25L大型バスケットを採用し、使いやすさが充実したモデルです」。

◆価格36万8000円
◆連続走行距離31km 
◆最小回転半径1.45m 
◆使用者最大体重100kg(積載物含む)
◆音声案内、傾斜お知らせ機能
◆大型バスケット(25L)
◆買い物フック
◆レッグシールド
◆サイドミラー(左右)
◆走行距離計表示あり

ー「ET4E」の特徴や代表的な仕様ー

「基本性能を大切にしながら安心の機能にもこだわった、お求めやすい標準モデルです。扱いやすいシンプルな機能とソフトな乗り心地で、普段の暮らしをサポートします」。

◆価格30万8000円 
◆連続走行距離19km 
◆最小回転半径1.45m 
◆使用者最大体重100kg(積載物含む)
◆音声案内、傾斜お知らせ機能
◆買い物フック
◆サイドミラー(左のみ)

ー「タウンカート」の特徴や代表的な仕様ー

「街乗りを考えたコンパクトで小回りの利くモデルです。最小回転半径1.1mと小回りが利き、大径タイヤを装着しているので、歩道や建物入り口など段差のある場所でも活躍します。また、ハンドルが乗り手側に傾いており、操作し易く、狭い場所でもスムーズに運転することが出来ます」。

◆価格37万8000円 
◆連続走行距離22km 
◆最小回転半径1.10m 
◆最大体重70kg 
◆サイドミラー(左右) 
◆大径タイヤ採用
◆補助輪(転倒防止装置)

 スズキのセニアカーの操作方法だが、基本的な発進・停止については、ハンドル内側にあるアクセルレバーを押し下げるとモーターが作動して発進し、レバーから手を放せば自動的にブレーキがかかるようになっていて、主な操作は、言わば“レバー1本”ということになる。ちなみに時速4.5kmを超える速度での走行中は、ハンドルを切った角度に応じで自動的に時速4.5kmまで減速する仕組みになっている。

 また、最高速度の設定もでき、操作パネルのダイヤルで時速1km~6kmまで調整可能。アクセルレバーを一番下まで押し下げると最高速度になるのだが、レバー操作の微調整が難しい場合や、不意に一番下まで押し下げてしまった場合にも安心。それから前進・後進は、操作パネルにある進行方向のレバーを「前」か「後」に切り替えるだけと簡単。

運転免許返納やクルマ卒業後もセニアカーがサポート

 ここのところ、高齢者の運転操作ミスや高速道路逆走などによる、自動車の交通事故が社会問題になっている。そんななか、クルマの運転に不安な高齢ドライバーが運転免許を自主返納する動きも広まりつつある。

 それと同時に自動車メーカーによるさまざまな取り組みが行われているが、「スズキセニアカー」はそれに大きく貢献。クルマを卒業した後の移動手段として、そんな人たちをサポートする役割を果たしているからだ。

 免許の自主返納を考える場合、日常の生活は健康的でもクルマが運転できなくなると、「坂道が辛くて自由に出かけられない」「スーパーや病院にいくのも不便」「バス停や駅までも遠くて自転車も心配」などの不便さや心配な事柄が必ずやついてまわるもの。そんな場合、これらの悩みを解消してくれる乗り物がセニアカーだ。

 最後にスズキ広報からひとこと。
「当社は1985年からセニアカーの販売を開始しており、歴史が長く、全国に販売・サービス網がございます。そのため、ご購入時の相談に限らず、購入後のメンテナンスや各種ご相談など細やかな対応が可能です。スズキセニアカーを移動手段の一つとしてご検討いただけましたら幸いです」。

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