少しのミスがタイムに影響を及ぼす
早朝まで残っていた雨の影響で、ブリーフィング、既定のコースを確認する完熟歩行までは雨に降られたものの、その後は急速に天気は回復していき、第1戦第2戦ともに好天の下での競技となった。午前中に行われた第1戦では、1本目に14号車(水色)が1分0秒862のベストタイムでトップに浮上。1本目の2番手タイムは1分3秒292の11号車(グリーン)なのでダントツの速さ。
続く2本目でも14号車は1分1秒495とタイムアップは果たせなかったものの、その1本目のタイムを上回る車両は他にはおらず、開幕戦の優勝を決めた。2位に入ったのは、今回ダブルエントリーで行徳聡選手のエッセを借りて参戦の9号車(紫/1分02秒921)。1本目から1秒以上タイムを縮めて表彰台を獲得した。「クルマの仕上がりが良かった」という。
3位に入ったのは、1本目に2番手につけていた11号車。2本目は1秒ほどタイムアップしたもののパイロンタッチがあったため5秒加算で1分07秒271のタイムとなってしまい3位に入った。
路面が完全にドライとなった午後に再び開催となった第2戦は、コースに変更が加えられ、よりテクニカルなコース設定となった。ここで、第1戦優勝を飾った14号車が1本目でミスコースを犯し、時に車両がバランスを崩し横転寸前になるなどヒートアップ。
1本目にトップに立ったのは安部選手(58秒351)。これに59秒672で武藤功二選手(#10 BRIG K’sレンタカーエッセ)、1分0秒082で河合選手という暫定の順位となった。
そして2本目では5名の選手が1分切りを決め、この2本目のタイムで第2戦の上位5名が決定した。優勝は、1本目のタイムをさらに縮めた11号車(57秒721)。2位には急きょタイヤを友人から借りて出走した14号車(59秒145)、3位には今回トリプルエントリーとなった車両に相乗りする形で参戦となった10号車(59秒343)が入った。
第1戦と第2戦に優勝した両名は、エッセで一緒にモータースポーツを楽しむ仲。今回のエッセカップへは仲間内4台で参戦。2戦とも優勝を決めたが、本当は「表彰台を独占したかった」と悔しそう。
AJECは、この後、10月10日(土)に長野県内での林道アタックとなる第3戦及び第4戦、そして11月28日(日)に三重県鈴鹿市にあるモーターランド鈴鹿でサーキットトライアルとなる第5戦及び第6戦を開催の予定だ。