最終的には3台になった「スカイラインRS」
ドラマ放送中の1981年に、スカイラインは新型の6代目(R30型・愛称:ニューマンスカイライン)へとスイッチ。パートII第15話からはベースを「スカイラインRS」とした「マシンRS」も登場して、マシンXとともに活躍した。
スカイラインRSは、直列4気筒DOHC16バルブの「FJ20E」型エンジンを搭載した6代目スカイラインのスポーツモデル。RSのイメージカラーともいえる赤×黒に塗られたマシンRSには「情報分析車」という役割が与えられており、分析コンピューター、特殊ビデオ装置、レーダー装置、特殊無線機、信号操作装置などを車内いっぱいに装備していた。
そしてパートIIIの第16話以降は、マシンRSがなんと3台体制に! 新規に製作された「マシンRS-1」と「マシンRS-2」のベース車は、ターボで武装した「RSターボ」に進化していた。機銃や急加速装置を搭載するRS-1は走行・戦闘指揮・攻撃を担当。情報収集車の任務を持っていた。RS-2には、あらゆる無線を傍受可能な特殊無線機などを載せていた。
両車はエクステリアにも手が加えられており、エアロパーツやエンケイのメッシュホイールなどで迫力あるスタイルに。なお、すでに登場していたマシンRSは、RS-1とRS-2に寄せた外観の変更を施して「マシンRS-3」に編入し、情報分析車として引き続き使われることになる。マシンRSは3台とも役割が異なるため、微妙に外観が異なっていたのも特徴だった。
3台のフォーメーション走行を含め、劇中でのアツい走りに“スカイラインRSってカッコいい!!”と刷り込まれた人は数知れず。放送終了後36年経った今もなお、「RSといえば西部警察」というイメージが強く残っている。
フェアレディZやガゼール、サファリなども登場
そのほかにも西部警察には特殊車両が用意されていた。パートI・111話から登場し、放水シーンが記憶に残る「サファリ4WD」、マシンRSと同じくパートII・第15話から活躍したフェアレディZ(S130型)ベースの「スーパーZ」も人気が高い。
スーパーZは市販車には設定がなかった金×黒の2トーンカラーに塗装され、しかもガルウイングドアに改造。大門団長が主に運転した。また、西部署の木暮課長専用にガゼールのオープンカーも作られており、オープニングでは故・石原裕次郎氏が飛び乗るシーンを見ることができる。