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「交差点で大回り」「信号の勘違い」! 高齢ドライバーが自分を疑うべき「あやしい兆候」とは

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TEXT: 諸星陽一  PHOTO: 写真AC

2)瞬時に考えるチカラ「判断」

 「判断」が原因で運転のループが途切れるのは、間違った判断をしてしまうことです。信号でいえば、信号が「赤」なのに「青」だと判断してしまうなどのことです。さすがに対面する赤信号を見て、青信号だと判断することはないでしょうし、その状態まで判断力が低下しているなら運転をすることは完全に不可能といえるでしょう。

 ありがちなのが、対面する信号ではなくて交差する信号を見て「青」と、それを自分が見るべき信号だと間違って判断してしまうことです。こう判断した運転手は自分が「青」だと思っていますから、完全に信号無視をしてしまいます。

 歩車分離タイプの交差点で、歩行者信号が「青」になったときに発進してしまうクルマもこうした判断ミスです。判断力が落ちていると、人の名前がわからなくなったりすると言われています。

3)動かすチカラ「操作」

 正しい「操作」ができなくなるのは、身体の機能が劣ってきているからです。たとえば、ブレーキを踏み遅れるのは反射神経や動体視力が落ちているからですし、ステアリングを切る速度が遅くなったり一度に回せる範囲が少なくなれば、ステアリングが間に合わずに大回りになってしまうこともあります。

 ペダルの踏み間違えも、すぐに気付いて踏み換えることができれば、大きな事故になる前に事を収めることができます。反射神経や動体視力が落ちていることは、普段の生活でもっともわかりやすいことです。気をつけて観察するようにしましょう。

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