昔のサーキットじゃ必ずやっていた 灯火類のテーピングが不要になった理由
サーキットを走る直前に行なうクルマの下準備。ゼッケンを貼りタイヤの空気圧をチェック……。ココまでは今も昔も変わらない。だが以前はお約束だった『灯火類のテーピング』が、今は不要になっていると聞く。その真偽といらなくなった理由を調べてみよう。
テーピングなしの根拠は樹脂レンズの台頭だった
そもそもヘッドライトなどの灯火類に、テーピングする理由は何なのだろうか。答えはいたってシンプルで、事故で破片が飛び散るのを防ぐため。破片を他のクルマが踏めばパンクによる二次災害に繋がるうえ、コース清掃が大変だったりスタッフがケガをする可能性もある。
以前は走行前のブリーフィングで必ず説明されたし、テーピングを忘れると走行できないことが大半だった。ところが近年では『テーピング不要論』も多く聞かれ、実際に何も貼らずサーキットを走っているクルマが多い。
その理由はヘッドライトの主な材質がガラスから樹脂に変わり、飛散防止の対策をする必要性が低下したこと。割れたとしても破片が細かくならず、断面もガラスに比べれば鋭利じゃないので、テーピングは意味がないとの声が増えている。