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こんな「個性的」だったとは! 今見ると「刺さりまくる」デザインの日産の旧車11選

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日産、Auto Messe Web編集部

4)チェリー

 1970年に登場した初代チェリーは、当初2ドア/4ドアセダンのみで登場。こちらも丸みを帯びたボディと愛嬌のあるフロントマスクがユニークだったが、その後に追加されたクーペはプレーンバックスタイルと呼ばれる、強烈なスタイルで登場した。

5)セフィーロ

 CM自粛もあって販売的にはくすぶってしまったものの、1990年に向けたセダンの既成概念を破る、滑らかなシルエットで注目を浴びたセフィーロ。デザインを担当したのは若き日の和田智氏で、その後アウディに移って、2000年代に採用されたデザインアイデンティティ、シングルフレームと呼ばれた大型のグリルをデザインしたりしている。

6)プリメーラ

 セフィーロと同時期に新しい価値感をアピールしたのがプリメーラだ。セフィーロがセダンの王道だとすると、こちらはスポーティさを前面に出していた。手がけたのは、後年ジャーナリストとしても活躍した前澤義雄氏。イギリス向けの5ドアも国内で販売されたが、それまでにない新しいジャンルということもあって注目された。

7)ムラーノ

 今でこそ、プレミアムSUVという言葉が普通に使われるが、クロスオーバーSUVに対して、デザイン性をプラスした先駆けが初代ムラーノ。北米専用車だったものの、優れたデザイン性で国内導入の声が高まって、日本でも売られたという経緯があるほど。

 グッドデザイン賞も獲得している。2代目も同様にデザイン性は高かったが、こちらはクレイモデラーで現代の名工にも認定されている木村氏がラインを作り出すことで、絶妙なスタイルを実現した。

8)ローレル

 初代は510型ブルーバードに似た、ハイオーナーカーとして登場。2代目はボリュームあるリヤゆえ、ブタケツと呼ばれ、3代目もチョイ悪な顔つきなど、トヨタにはないミディアムサルーンだった。後半は当たり障りのないデザインだったのは残念ではある。

9)フェアレディ

 日本人による、アメリカ好みのデザインという宿命を背負ったのが、フェアレディであり、その後のフェアレディZである。とくに初代ZのS30型は、片山豊氏のジャガーのようなスタイルという指示によって生まれたものだが、物まねになることなく、コンセプトだけをうまく昇華させてまとめているのはさすがだ。

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