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「クルマ選び」で「キャンプ」は変わる! 同じに見えるライバル車でも「違う」アウトドア向け車種の選び方とは

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TEXT: 工藤貴宏  PHOTO: Auto Messe Web編集部

夏だ、キャンプだ! クルマはどれにしよう?

 コロナ禍の影響を受ける今年の夏休みレジャーは、飛行機で遠くへ出かけるのではなく、クルマで近くへ行くのが主流となりそうな気配である。なかでも増えそうなのが、“密”を避けてのアウトドア。そしてキャンプだ。クルマで自然の中へ出かけてのんびりしようというわけである。

 なかには、キャンプデビューにあわせてクルマを購入する、もしくはキャンプに備えてクルマを買い換えるという人もいるだろう。今回は、そんな人のために「キャンプへ出かけるクルマ選びで知っておきたいポイント」を伝授しよう。

荷室の広さはもちろんのこと 室内高もポイントに 

 テントでの宿泊を伴う本格的なキャンプなら、荷物はそれなりに多くなる。ただ「何人で出かけるか」というのが最初のポイントで、仮に常に2人以下で出かけるのなら軽自動車やコンパクトカーでも問題ないだろう。後席を畳めばいいからだ。そもそも、大人数に比べると荷物は少なく収まる。

 ただし、3人以上となるのであれば荷室の広さを気にしたほうがいい。荷物が増えがちだし、さらに4人以上となると後席(3列車の3列目を除く)を畳めなくなってくるからだ。

 具体的に荷室が広めのクルマといえばSUV、ステーションワゴン、そしてミニバンなどが候補になってくる。ただしいずれも、コンパクトタイプになると基本的に荷室は広くないので注意。

 SUVならスバル・フォレスターやトヨタ・RAV4などミドルクラス以上、ステーションワゴンはスバル・レヴォーグなどCセグメント以上、そしてミニバンであれば日産・セレナやトヨタ・ヴォクシー/ノア、ホンダ・ステップワゴンなどMクラス以上であればその点安心。

 ちなみに、同じクラスであればSUVよりもステーションワゴンのほうが荷室は広い傾向にある。わかりやすい例が、スバルではフォレスターよりもレヴォーグ、メルセデス・ベンツではGLCよりもCクラスワゴンの荷室のほうが広いことだ。

 さらに注目ポイントは床面積の広さに加えて荷室天地高の高さ。高さがあれば荷物を重ねて積んだり、折り畳んだチェアやテントなどを立てて積んだりできる。だから積載性を考えれば、SUVやステーションワゴンよりはミニバンが有利だ。

最低地上高も注意したい

 多くのキャンプ場は、一般的なクルマであれば走れるように整備されている。しかし、やはり山の中にあるので時には大きな段差や斜面もあり、そこで車体を摺らないように神経を使う状況も大いにありえる。

 そこでこれからクルマを買うならチェックしたいのが、カタログに記載されている最低地上高だ。これは地面から車体の底までの隙間の大きさで、数値が大きいほど路面の凹凸などに強い。だからキャンプ場内やその周辺を走る時に、不整地でも気を遣わなくて済むのである。

 有利なのはもちろんSUV。だからキャンプにSUVが便利なのだが、たとえばミニバンでも三菱・デリカD:5のように高い悪路走破性を誇るモデルがあるので積載性の高さとともに魅力的だ。

 またオーバーハングも短い方が急斜面を乗り上げる際は有利。とはいえ、そこばかり見ていても欲しいクルマから条件が離れてしまう。結局は使い方とのバランスになるだろう。

クルマにAC電源があると非常に便利

 こだわりキャンパーなら一切の電気製品の使用を拒否するかもしれない。しかし、今どきのキャンプシーンでは電気製品があるととても便利だ。

 スマホやタブレットの充電から始まり、ハイブリッドカーの大容量タイプならちょっとコーヒーを飲みたいときに電気ケトルでお湯を沸かしたりコーヒーメーカーも活用可能、炊飯器でご飯を炊いて食事の準備にゆとりをもつのもいいし、その気になればホットプレートだって活用できる。アイデアは無限に広がるのだ。

 できれば電流の大きなハイブリッドだとベターで、エンジンをかけずに長時間にわたって電源を活用できるプラグインハイブリッドカーだとベストである。

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