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無敵の「R32GT-R」が登場するまで日本で大暴れ! マイナー車種「フォード・シエラ」の知られざる伝説

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TEXT: 大内明彦  PHOTO: 大内明彦、増田貴広、Ford、BMW、京商

コスワースエンジンを搭載した本気マシンを開発

 このグループA対策のシエラが、1986年にリリースされた「シエラRSコスワース」だ。

 コスワース製2リッター4バルブDOHCにターボチャージャーを装着したパワフルなエンジンを持ち、車体各部も生産車の段階からレース対策を施すグループAベースモデルとして作られ、1987年のWTC(世界ツーリングカーチャンピオンシップ)に投入された。

 ヨーロッパでのツーリングカー選手権は、長らくヨーロッパ選手権が最高峰で、世界選手権のタイトルが冠せられることはなかったのだが、FIAは1987年にヨーロッパの主要サーキット戦に、オーストラリア、ニュージーランド、日本(富士インターTEC)を加えたツーリングカー世界選手権を規定した。これまでのETCも併存したが、主要メンバーはWTCに移行し、実質的にETCの拡大発展版と解釈できるシリーズとなっていた。

 フォードはこのWTCにシエラRSコスワースを投入。実際の車両開発、レース運営を担当したのはスイスのエッゲンバーガーで、すでにボルボ240TC(1985年)の成功によりその手腕、実力は高く評価されていた。

 シエラRSコスワースも同様に成功しつつあったが、同年の第6戦、チェコスロバキアのブルノ戦から進化型のシエラRS500に車両を変更。RS500はエアロ対策(市販車からの改造不可)を重点的に行った車両でより戦闘力が高められ、デビュー戦となったブルノでは、いきなり優勝を飾る華々しい登場だった。

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