ウロコステンレスが光り輝く 腰下部分にも独自の魅力が満載
ゴールドとシルバーのコントラストと美しいボディメイクで、抜群のプロポーションを披露している「咲心丸」。ウロコステンレスで仕上げた観音扉にはアンドンを埋め込み、チェリーテールを10発アレンジしたリアアンダーなどでリアセクションも抜かりなくアートアップ。ロードクリアランスの少ない低床4軸という制限のあるベースでありながら、とても中身の濃い飾り付けが展開されている。
化粧板のセンターには作業台のような雰囲気を醸し出す、ダイヤ型の叩き出しを施したウロコステンレスの飾りをセット。これは間接照明となっており、周囲を照らすという意外性満点のアイテムとなっている。
リアフェンダーの後部には左右をつなぐダイヤ抜きのセンターカバーを装着し、スペアタイヤのカバー部はニックを抜いて光らせるなど、とことんこだわり尽くした一台。見た目以上の仕上がりを誇っていることが、同車における最大のアピールポイントなのである。
角型2段のサイドバンパーと密度の高い腰下部分が重厚感を演出する。ウロコと鏡面で製作されたリアフェンダーや、星マーカーを取り付けた後輪2軸間のワンオフカバーも堪らないほど魅力的である。 マフラーのエンドパイプは、ウロコ仕様。出口部分のステーは角パイプにダイヤ抜きのフラットバーを組み合わせた、まるでミラーステーのようなデザインで仕上げられている。要注目のアイテムだ。
「なるべく、誰もやっていないようなことをしようと。架装屋さんの社長と相談しながら、ここまでやってきました。これからも細かいところに手を加えていこうと思っています」。数々の名車を築き上げてきた匠が営む名工房と、アートに心血を注ぐFさんのタッグで仕上げられてきた咲心丸の、次なる一手にも大いに期待したい。