HREチームは開幕から7戦連続トップ10フィニッシュ
アメリカでもっとも人気のあるNASCAR(ナスカー)の中で、唯一の日本人オーナーである服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、今シーズンもナスカー3大シリーズのひとつ「GANDAR RV&OUTDOORS TRUCK SERIES(トラックシリーズ)にフルエントリーしている。
その第7戦が、アメリカ・ケンタッキー州にあるケンタッキー・スピードウェイで、現地時間7月11日(日)に開催された。
HREから参戦する若手ドライバー、オースティン・ヒル選手はアイシン・グループののカラーリングを施した#16AISIN GROUP TOYOTA TUNDRAで、5番グリッドからこのレースに臨むこととなった(決勝上位10グリッドはシリーズランキングトップ10によるクジ引き)。
またスタート直後には後続車のスピンによりイエローコーションが出され、そのリスタートでは7番手にまでポジションアップを果たすも、イエローコーションが何度も出されるレース序盤となり、ヒル選手の16号車も中団の混戦に巻き込まれる形でレースは進行していく。
その第2ステージで、ヒル選手はグリーンフラッグとともに一気にポジションを上げ7番手に浮上。その後もトラフィックのなか誰よりも速いラップタイムで周回を重ね、55周目にはベストラップ30秒589を刻みながら、一つずつポジションを上げていく。70周目の第2ステージ終了のチェッカーを5番手で受ける。
急変する天気でレース波乱
しかし、ここで、上空には厚い雲が流れ込み天気は急変した。雷雨によってコースは一気にウェットへ。ここで赤旗が出されレースは一時中断となった。
だが30分経っても天候の回復が見込めない状況となっており、すでに周回数もレースが成立するラップを終えていたことから、第2ステージ終了時点での順位でレース終了となった。
チームにとっては第2ステージでスピードが上がっていたことから最終ステージでの優勝争いに期待がっかっていただけに、残念な水入りとなってしまった。
ナスカー・トラックシリーズは各週連戦となり、続く第8戦はテキサス州にあるテキサス・モーター・スピードウェイでの7月18日(土)の参戦となる。