北は秋田県、南は福岡から全国から86&BRZが集まった
86&BRZはオーナーズミーティングが頻繁に開催されている車種である。週末には、日本のどこかでミーティングが開催されているという感じだ。それがコロナ感染症の影響で自粛となり、集まりたくても集まれないという状況が続いていた。
とくに緊急事態宣言が出ていた期間というのは、他県をまたぐことさえ許されないという状況で、86&BRZオーナーのみなさんは欲求不満が溜まっていたのだと思う。
そんななか開催された『86&BRZ CAMP IN TOYAMA 2020』は、北は秋田県、南は福岡から全国の86&BRZが約400台も集結した。
とにかくみんな集まりたかったのだと思う。富山県の立山山麓スキー場の駐車場は、色とりどりの86&BRZで埋め尽くされた。
エントリーリストを見てみると、北陸エリアのオーナーだけでなく、全国各地から参加しているクルマが多数。オフ会初参加という人も多くて、じつに充実したイベントとなった。参加していたみなさんは、原則マスク着用。3密にならない距離感で交流を楽しんだ。
主催者のひとりで代表者であるイチロクさんは「最初は、地元のメンバーで集まろうという小さな規模で始まったんです。SNSで告知したところ、参加したいという人が増えてきて、ホームページを作成したらあっという間に400台近くもエントリーしていただくことになりました。今回は、第1回ということで運営サイドとしましては、反省点も多いのですが、ぜひ来年第2回を開催してさらに楽しいイベントにしていきたいと思っています」とのことだ。
SNSを中心に集まったというメンバーは、年齢層が比較的若いように思えた。20歳代の参加者が多く、これまでのオフ会で中心だった40歳代オーバーというのは、比較的少数派。86&BRZオーナーの世代というのも少しずつ変化しているようだ。
まるでデモカーのような仕上がり こだわりの車高やツライチホイールが決まっている
そんななか、目立っていたのはロケットバニーやリバティウォークのオーバーフェンダーを装着した車両である。全塗装している車両も少なくなく、その存在感はスーパーカーも真っ青といった雰囲気だ。
86&BRZ用オーバーフェンダーの先がけがロケットバニーは現在バージョン3.5までバリエーションが揃っている。
今回は、バージョン3.5のカナード類まで装着したパーフェクトな仕様の参加者もいて圧倒的な存在感を放っていた。
強烈なワイドボディで見るモノを圧倒するLBWKのエアロを装着した86&BRZ
ロケットバニーの隣に陣取り、こちらもしっかりと自己主張していたのがリバティウォークのエアロを装着したみなさん。
同じエアロを装着していても、微妙なアレンジやボディカラーが異なることで、クルマの雰囲気は大きく違ってくる。
クロスオーバースタイルとトランクキャリアを装着 人とは違う個性で400台のなかでも目立っていた
また、車高を下げるんじゃなく、車高を上げてクロスオーバースタイルにしている86も注目度が高かった。
トランクルームに設置されたキャリアには、この日のために用意したというアンティーク調のキャリーバッグを積んでいてお洒落な仕様になっていた。
特別枠で参加した福岡県からやってきた86風コンバーチブル 2ZZエンジン搭載も驚き
オープンカーの86? も目立っていた。
内装を見ると、MR-Sだとわかるが、外観だけ見るとトヨタがモーターショーで展示していたオープンカーのようである。とても美しいフォルムである。
スポーツカーに乗る楽しみのひとつに、みんなで集まってクルマ談議を交わすというのは欠かすことができない。86&BRZユーザーは、コロナでそういう交流が途絶えてしまったことで、みんなで集まれる喜びということを今回のイベントで痛感しただろう。
今回は、カメラマンになるべく多くの参加した車両の撮影をしてもらっている。カメラマンがまわったタイミングで不在だった人はごめんなさい。