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「ABS」「ESC」などまるで魔法の安全装備! サーキットでは邪魔か必要か?

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

【エアバッグ】&【シートベルトプリテンショナー】

 次は速さとはまったく関係のない「エアバッグ」、そしてシートベルトの「プリテンショナー」(事故の時、自動でシートベルトを瞬間的に巻き上げる装置)について。サーキットでも事故を起こす可能性はあるので、使ったほうが安全と考える人も少なくない。

 しかしサーキット走行に限定していえば、どちらの装置も無用の長物といって差し支えないだろう。それどころか縁石でジャンプした衝撃や急ブレーキを感知し、走行中にエアバッグが作動したなんて報告も少なからずあり、サーキットでは作動をキャンセルさせたほうがいいと昔から言われている。

 作動したエアバッグの修理には結構な費用がかかるし、開いた衝撃でフロントガラスにヒビが入ってしまい、修理代がさらに跳ね上がる可能性もあることも覚えておこう。ヘルメットを被り、ユーザーによっては4点式シートベルトでドライバーの安全性を確保しているサーキットでは、エアバッグもシートベルトのプリテンショナー も不要と考えて良い。

各種機能のキャンセル方法は?

 ではどんな方法でキャンセルするのか。横滑り防止はON/OFFのスイッチを装備したクルマが多く、ほかはその装置に対応するヒューズを抜くのが一般的。

 ただしキャンセルしている間は間違いなく警告灯が点灯し、故障と診断され何らかの制御が入る可能性もあるので注意したい。

 もちろんサーキットを走り終えたら、これらの電子デバイスは必ず元の状態に戻すことを忘れずに。スポーツ走行では逆効果になることがあっても、一般道では愛車と自分の身体を守ってくれる大切な装備なのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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