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泥とか岩場が走りたい! なんなら川が渡りたい! 日本じゃ持て余すほど「本物すぎる」クロカン四駆5選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

あらゆる路面に対応したマルチなモデル

 今、クルマの中でもっともエバリが効き、オールラウンダーな実用性、アウトドアにも強いジャンルといえば、都会でのカッコ良さはもちろん、道なき道も駆け抜け抜けられる実力を持つ、世の”本物志向”を満足させる本格クロカンではないだろうか。

 整備された日本のアウトドアフィールドに本格クロカンなど必要なし、という意見もあるだろうが、カッコから入りたいアウトドア派や、地域、環境によって本格クロカンを必要としている人に、これしかない究極のクロカンモデルたちを紹介したい。

1)トヨタ・ランドクルーザー

 コロナウィルス蔓延の最中、トヨタが「このクルマのラインは止められない」と話したのが、世界中の僻地を含む極悪路でも活躍し、世界の信頼を得ている「キング・オブ・オフローダー(4WD)」をテーマに開発された現行ランドクルーザーだ。

 全長4950×全幅1980×全高1880mm、ホイールベース2850mmのボディサイズはまさに世界で戦うためのもの。最低地上高は225mmと、本格クロカンの中でもトップクラスとなっている。国内仕様のパワーユニットは4.6リッターV型8気筒、318馬力、46.9kg-mを誇り、駆動方式はフルタイム4WD。

 マルチテレインセレクトはモードセレクタースイッチによって5つの走破モードが選べ、あらゆる路面に対応。伝統の耐久性、信頼性、走破性が依然として世界中から称賛されているのは周知の通り。荷室はアウトドアアイテムを余裕で積みこめるスペースを確保している。

 言うまでもないが、”ランクル”と呼ばれる国産本格クロカンの頂点に君臨し続ける孤高の1台であり、装備、先進運転支援機能、トヨタの高級サルーンを思わせる乗り心地など、さすが、キングの名にふさわしい。3列シート、8人乗りが基本という点も、用途によっては切り札となるだろう。価格はエントリーグレードの482万6800円から。

2)トヨタ・ハイラックス

 2020ダカールラリーにも参戦した、国産者唯一のダブルキャブピックアップトラックがハイラックス。現行モデルは2015年にフルモデルチェンジされ、2017年から国内で13年ぶりに発売されている5代目。本格オフローダーが必要とされるタイで生産される逆輸入車でもある。

 世界基準のボディサイズは全長5335×全幅1855×全高1800mmで、高剛性フレーム構造、4ドアのダブルキャビンの展開だ。最低地上高は215mmと本格で、駆動方式はH2/H4/L4の3モードを持つパートタイム4WDとなる。

 パワーユニットは2.4リッターのディーゼルのみで、150馬力、40.8kg-mを発揮。気になる荷室は奥行1565mm、幅1105~1380mm、高さ480mm。最大積載量500kg。

 高さのある荷物は積みにくいが、平らに積めるアウトドア用品ならたっぷり積みこめる。雨や雪の日に荷物はどうなるんだ!? なんていう心配は無用。荷室を隠し、雨風をしのいでくれるソフトトノカバーなどの純正アクセサリーが揃っている。アウトドアシーンでも、素人が立ち入りにくい場所に向かうのにうってつけの硬派な1台と言えそうだ。価格は338万2500円から。

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