クルマの動きを掴むならセカンドグレードがオススメ
ではフラグシップのラジアルに次ぐ、セカンドグレードと呼ばれるタイヤはどうか。グリップの限界は当然ながら低くなるものの、燃費や静音性を最優先させたモデルじゃなければ、サーキットで遊ぶことは十分にできるはず。
ベストマッチは先にも書いたとおり軽量なローパワー車や、極端に硬いスプリングを使っていない足まわりの車両だろう。限界が低いためテールスライドやスピンもハイグリップタイヤより低い速度域で起き、乗り手が焦らずに落ち着いて対処しやすいのも「練習にピッタリ」と言われる理由。
ただ銘柄や走り方によってはタイヤが負荷に耐え切れず、ブロックが飛んだりゴムが熱分解することもあるので、選ぶ際はプロショップや経験者の意見を参考にしよう。
中古タイヤはあくまで練習用と割り切って使うならアリ
続いて中古タイヤを使うときの注意点。ランニングコストを抑える選択肢としては大いにアリだが、中古タイヤは製造年や保管の状態や使われ方によって、コンディションが大きく変わってしまうのが難しいところだ。
例えば新品に近いレベルの残量があっても、屋外に長く放置されていたようなタイヤは、紫外線や水分の影響によるパフォーマンス低下はまぬがれない。本来の性能じゃないことを理解したうえで、あくまで練習用と割り切って使うならアリだろう。
ドリフトも昔はリヤに中古タイヤというのがお約束だったけど、流れ出すタイミングやコントロール性がバラバラなので、安くてもいいから新品タイヤを推奨するプロショップが増えているようだ。昔に比べて安価な海外製タイヤが増えたのも、あえて中古を選ばなくなった理由かもしれない。