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「回るザブトン」「足もとランプ」! 本気すぎない「高齢者向け」クルマの乗降お助けアイテム5選

高齢の方が快適に乗ってもらうために

 高齢者や身体の不自由な方がクルマに乗ってもらう時、不便を感じたことのあるドライバーもいるだろう。福祉車両という選択肢もあるが、「そこまで本格的な装備は必要ない」というユーザーにオススメなのが、クルマで使える手軽な介護関連のアイテムだ。

 福祉車両を扱うディーラーや、カー用品店、通販などでも手に入るので自分の使い方にフィットするアイテムを選ぶと良いだろう。ここでは、クルマでベーシックに用いられてる介護に役立つアイテムをいくつか紹介しよう。

【ステップ】

 まずひとつめは、クルマへの乗り降りの際に用いる踏み台のような「ステップ」だ。ミニバンやSUVなど、フロアが高いクルマの場合、健常者には問題なく乗り降りできても、足腰が弱っているお年寄りにはハードルが高い。

 そこで観光バスや介護の送迎車などでも用いられている補助ステップを用いると良いだろう。折り畳み式の脚立のような構造で安定性も高いアイテムを選んでおけば安心だ。

 ステップを用意するならば、電動補助ステップをオプション設定できる車種もある。先に紹介した折り畳み式の補助ステップをその都度展開しなくても、ドアを開けると自動的にステップがせり出し、フロアと地面との間にもう一段の踏み台として利用することが可能だ。

【アシストグリップ】

 同時に後席へ乗り込む際に手がかりとなる「アシストグリップ」も重要なアイテム。ミニバンなどでは標準装備されている場合もあるが、後席への後付けの場合はピラー部分に設置することが多い。グリップを握って身体を安定させ、クルマに乗り込めるのでお年寄りも安心して乗降できるのだ。

 また、クルマから降りる際も、お年寄りにとっては意外と大変。そこでもアシストグリップがあれば恐怖を感じることなくスムーズに降りられるようになるだろう。

 グリップに関しては、乗車中の身体を安定させるために掴まるグリップもあると良いだろう。お年寄りはクルマの揺れに対して身体を安定させるために掴まるところが欲しい。

 そこで前席のヘッドレストなどに装着可能なグリップを設置すれば、後席に座ったお年寄りもこのグリップに掴まり身体を安定させることができる。握り部分がスポンジで覆われていたり、滑り止め加工が施されているアイテムがオススメだ。

【回転クッション】

 もうひとつ手軽なアイテムとして「回転クッション」(イージーターンなどとも呼ばれる)という物があり、こちらはクルマから降りるときに特に役立つ。

 健常者は当たり前のように行なっている動作だが、誰でもクルマから降りる時、身体の向きを正面からドアの方向に変えるためにじつはお尻をシートの座面から浮かせてズラしている。しかしお年寄りにとっては、この動作が難しいこともある。身体の向きが変えられなければ、クルマから降りるにもひと苦労だ。そこで座布団状の回転シートを敷いておけば、軽い力でクルりと身体の方向を変えられるようになるのだ。

【ワンタッチ開閉ボタン】

 またスライドドアの車種であれば、「ワンタッチ開閉ボタン」を追加設置するのも効果的。ミニバンなどのスライドドアは純正状態ではドアノブを引いて操作するが、握力の弱いお年寄りには難しい場合があるかもしれない。

 そこでボタンひとつでスライドアの開閉を行なえるようにするのがこのアイテムだ。アシストグリップの下部などにボタンを設置しておけば、クルマから降りる際にもワンタッチでスライドドアを空けることができる。

【ウェルカムランプ】

 万全を期すなら、足もとを照らし出す「ウェルカムランプ」を追加するのもアリだ。夜間の乗降時には足もとが見えにくく、純正のランプだけでは照らし出す範囲も狭くお年寄りには不安。そこで広い範囲を明るく照らし出すウェルカムランプを装備することで、夜間や地下駐車場などでの安心感が増すだろう。

 これら以外のアイテムでも、工夫次第でお年寄りや身体の不自由な方の乗車が今よりも快適になるかもしれない。効果的に装備して、快適なドライブを楽しんでほしい。

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